「大唐黄塵録」赤坂好美

Catégories: /

[amazon]
「西遊記」でお馴染みの三蔵法師が、長安を出発して天竺に向かう物語。以前、中国物のアンソロジー「チャイナドリーム」1~3で、最初の3章は読んでたんです。で、その時は連作短編集なのかと思ってたんだけど、改めて通して読んでみると普通の長編でした。(笑)

「西遊記」での三蔵法師といえば、すぐ魔物とか悪者にさらわれてしまって、いちいち孫悟空が助けに走らなくちゃいけなくて、とっても手間のかかるヒト。孫悟空が悪者を早めに倒してしまうと、自分が危なかったことも信じないで、「慈悲」を言い出す困ったちゃん。しかも孫悟空の言うことはあまり信用しようとしないくせに、猪八戒の言うことはすぐに鵜呑みにしてしまったり、どちらかといえば頭の悪い印象だったんですよね。でもここでの玄奘は、意思の強い天才青年でした。天竺に行きたいという奏上が太宗皇帝自らの勅によって却下されると、なんと実力行使で密出国してしまうのです!
この作品って、きっと本当は大長編になるはずだったんでしょうね。たった200ページ強のノベルス1冊で終わらせてしまうのは、あまりに中途半端。でもその後続編が書かれることもなく、10年ぐらい経っているので、もう書かれることもないのでしょうね。これから面白くなりそうなところなのに、勿体無いなあ。(トクマノベルズ)

| | commentaire(0) | trackback(0)

Trackbacks(0)

「大唐黄塵録」赤坂好美 へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.