「紅楼夢の殺人」芦辺拓

Catégories: / /

 [amazon]
中国四大奇書の1つとも言われる「紅楼夢」を元に書き上げられたミステリ作品。栄華を極めた賈家の作った人口楽園「大観園」で繰り広げられる連続殺人事件。
ここで起きる事件は、どれもこれも不可能犯罪。衆人環視の中で犯人が消えうせてしまったり、被害者の衣類だけが空を飛んでいたり、密室状態の現場にある遺体は、空から落ちてきたとしか思えなかったり。そんな事件ばかりが次々と起こります。そういう不可能犯罪って、「なぜそのような状況にしなければならなかったのか」という部分がポイントですよね。ただ単に「密室が作ってみたかったから」という理由では、読者は納得しないもの。この作品では、それが綺麗にクリアされていました。そして、なぜ大観園が舞台じゃなきゃいけなかったのかという理由も最後の最後に明らかになります。その理由自体は、正直それほど意外とは思わなかったんだけど、でもここでは全てが連動してて、そうなるとやっぱりもう、「そうだったのか!」。いやー、お見事です。
芦辺さんが「紅楼夢」を十分読み込んでらっしゃるのが分かりますね。完全にこの世界を自分のものにしてるもの。それがやっぱりスバラシイー。(文藝春秋)


+既読の芦辺拓作品の感想+
「紅楼夢の殺人」芦辺拓
Livreに「十三番目の陪審員」「真説 ルパン対ホ-ムズ-名探偵博覧会」の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(1)

Trackbacks(1)

「紅楼夢の殺人」芦辺拓 へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

紅楼夢の殺人 芦辺 拓 絶世の貴公子と少女たちが遊ぶ理想郷で、謎の詩句に導かれるように起こる連続殺人の真相とは? 中国四大奇書のひとつ「紅楼夢」を背景に... » Lire la suite

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.