「海辺のカフカ」上下 村上春樹

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15歳の誕生日に家出をした「田村カフカ少年」と、猫の言葉が分かる「ナカタさん」、それぞれの視点から進行していく物語。最初はなかなか波に乗れなかったんだけど、1巻の後半からは一気に面白くなりました。でもねー、確かに面白かったんだけど、ちゃんと理解してるかと言われると不安なものが...(^^;。古今東西の文学や哲学からの引用がやたらと多いし、色々なモチーフが凄く暗示的なのです。プラトンの「男男・男女・女女」の話とか、面白かったですけどね。図書館館長の佐伯さんやナカタさんは、神様にすぱっと割られちゃった人たちなのかなー、とか考えたりして。
2人の人物の視点から語られていくところとか、図書館や森が重要なモチーフとなってるところが、まるで「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」。あれをもっとシュールにした感じ。でもやっぱり私は、「世界の終わり~」の方が好きだなあ。「海辺のカフカ」には、「世界の終わり~」を読んだ時ほどののめり込み感はなかったし、あの作品ほど何度も読み返したくはならないと思うし。あ、でも「世界の終わり~」もしばらく読んでいないので、頭の中で勝手に美化してる可能性がありますけどね。(笑)(新潮社)


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本書『海辺のカフカ』に最大級の賛辞を送りたい。最大級の賛辞を送りたいのだが、はてさてどういう風に送ればいいのかな。 評者にとっての初村上春樹作品。大学時代... » Lire la suite

『海辺のカフカ』は僕が一番好きな小説だと思う。確かこの物語の主人公と同じ15歳の時にこの小説と出会い、以来僕の人生においてかなりの面積を占める作品になった。この... » Lire la suite

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