「硝子のハンマー」貴志祐介

Catégories: /

 [amazon]
ビルの最上階で、社長が殺されていた! 暗証番号を打ち込まないと最上階には止まらないエレベーター、社長室の前の廊下の監視カメラ、オートロック式非常階段の扉などによって警備は万全。誰も侵入していない密室状態の社長室で、一体何があったのか。
貴志さん初の本格ミステリという作品。いやあ、面白かったです。こういう不可能状況って、なんだかワクワクしてきてしまいます。しかも密室のための密室って感じの突飛な設定じゃなくて、普通のオフィスビルの中っていうのがまたいいんですよねー。
探偵役となるのは、弁護士の青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径。女弁護士先生の方はちょっと薄味なんですけど、この榎本径がいいんですよ。叩けば埃がいっぱい出てきてゲホゲホしてしまいそうな人物で、なんか味があるのです。で、弁護士先生も頑張って推理しちゃったりなんかして(この発想も良かったな)、盛り上がってきたところで第2部へ。今度は犯人からの視点で語られる倒叙形式。本格ミステリというよりも、サスペンス物のような雰囲気になります。本当はこちらの第2部の方が、おそらく貴志さんの本領発揮なんでしょうね。...でも私は1部の方が面白かったなあ。あの盛り上がりを分断されてしまったし、最終的な謎解きが唐突な気がしちゃって、それだけはちょっと残念でした。とは言っても、これが犯人の心情を描くには一番なんでしょうし、それがなかったら全然説得力がなくなっちゃうんですよね。
これはぜひシリーズ化して欲しいな。で、榎本径の過去の話なんぞも読んでみたいものです。ふふっ、これは楽しそう♪(角川書店)


+既読の貴志祐介作品の感想+
「硝子のハンマー」貴志祐介
Livreに「青の炎」の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(3)

Trackbacks(3)

「硝子のハンマー」貴志祐介 へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

硝子のハンマー 舞台は六本木センタービルの最上階。 株式上場を控えた介護会社ベイリーフの社長が 密室状態の社長室で殺されていた。 弁護士の青砥純... » Lire la suite

 読み終えたときの感じが、なんとなく○『ユージニア』恩田陸と思ったのは、多分評者だけだろうなあ。いらないピースが散らばったまんまみたいな読後感なんだけどさ。いや... » Lire la suite

読書感想「硝子のハンマー」 硝子のハンマー 【評価】★★★★ » Lire la suite

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.