「中空」鳥飼否宇

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大隈半島の先端近くにある竹茂という集落で竹の花が満開と聞き、その集落を訪れることにしたカメラマンの猫田夏海と、彼女の大学時代の先輩・鳶山久志。そこはわずか7世帯、12人の人間しかないという小さな村。荘子の思想を大切にしている一種のユートピアなのですが、しかし竹の花に誘われるように凄惨な事件が起きることに...
設定こそ横溝正史作品のようで(第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作なんですって)、結構どろどろとした雰囲気になりそうなあらすじなんですが、中身は意外に飄々と軽かったです。これは主人公である猫田夏海のキャラクターですね。必要以上に陰惨な雰囲気にならなかったのはいいんですけど、でも彼女のキャラクターにあまり馴染めないまま終わってしまったかも...。軽妙というよりも、なんだか浮いているような気がしちゃって。それにあまりにあからさまにワトソン役すぎて、逆に気の毒というか。
でも竹はいいですね。中空についての話も面白かったし、やっぱり竹の花! 竹はイネ科なので、1つ1つは地味な花なんだけど、沢山集まると竹林全体に霞をかけたような幻想的な風景になるんですって。これが見てみたかったなあ。(角川文庫)

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「かぐや姫」と「荘子」が、キーワードでした。孤立した村で起こる事件。これらは、全て以前の事件と繋がりがあった。 » Lire la suite

Commentaires(2)

こんにちは。突然ですがTBさせていただきました
私もこれを読んだら竹の花が見たくなって来ました。
次回作も是非読んでみようと思います。

常陸さん、はじめまして。TBありがとうございます。
竹の花、見てみたいですよねえ。
咲いたら竹が枯れちゃうようなので、可哀想ではありますが。
こちらからもTBさせて頂きますね。

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