「沈黙博物館」小川洋子

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博物館を作るために、ある老婆に雇われた若い博物館技師は、採用されて、その村に住むことに。老婆が作りたいのは、この世のどこを探しても見つからない、それでいて絶対必要な博物館。老婆が少女の頃からずっと集めてきたのは、死んだ村の人間の形見だったのです... ということで、「沈黙博物館」、ようやく読めました。
形見とは言っても普通の形見ではなくて、娼婦の避妊リングだったり犬の死骸だったりするんですよね。ほのぼのとするような田園の情景に、時々物凄いモチーフが混ざってくるからびっくり。でも話が進むにつれて、そういう「形見の品」の持っている狂気が昇華されていくような感じが良かったなあ。
それにしても、この舞台になる村はどこなんでしょう。日本... ではないでしょうね。でもそれほどかけ離れた場所とも思えないし。もしかして、先日読んだ「寡黙な死骸 みだらな弔い」も、これと同じような場所だったのかしら? すっきりしないまま終わってしまって、気になる部分もあるんだけど、でも全体の雰囲気がとても良かったです。(ちくま文庫)


+既読の小川洋子作品の感想+
「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
「沈黙博物館」小川洋子
「心と響き合う読書案内」小川洋子
Livreに「偶然の祝福」「博士の愛した数式」の感想があります)

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Commentaires(2)

面白そうですね♪さっそくメモしました。
...ψ(。。)メモメモ...
読んでも読んでも読みたい本が減らないという
状態が相変わらず続いています(^^;

ゆこりんさん、こんにちは!
小川洋子さんの作品はまだそれほど読んでないのですが
なんだか不思議な雰囲気の作品が多いですね。
でもその不思議さが、なんだか心地よいです(^^)。
この作品も、すっきりしないままの部分はあるのですが
それもひっくるめて、全部受け止めればいいのかなあ、と思ったり。
ゆこりんさんがどんな感想を持たれるか楽しみです(^^)。

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