「一千一秒物語」稲垣足穂・たむらしげる

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稲垣足穂さんの作品に、たむらしげるさんがイラストをつけた絵本。絵本とは言っても、稲垣足穂さんのショートショートが70編ほど収められているので、あまり小さな子供用とは言えないんですけどね。ちょっと前にこの本を戴いて、たむらしげるさんのイラストがとても素敵だったので、しばらく絵ばかり眺めていたのですが、ようやく読みましたー。表紙もちょっとクリスマスっぽいでしょう?(笑)


+既読の稲垣足穂作品の感想+
「一千一秒物語」稲垣足穂・たむらしげる
「一千一秒物語」稲垣足穂

その中でも短いのを1つ。

黒猫のしっぽを切った話
 ある晩、黒猫をつかまえて鋏でしっぽを切るとパチン! と黄いろい煙になってしまった 頭の上でキャッ! という声がした 窓をあけると 尾のないホーキ星が逃げて行くのが見えた

ひょえ~。(笑)

ポケットの中の月
 ある夕方 お月様がポケットの中へ自分を入れて歩いていた 坂道で靴のひもがとけた 結ぼうとしてうつ向くと ポケットからお月様がころがり出て 俄雨にぬれたアスファルトの上をころころころころとどこまでもころがって行った お月様は追っかけたが お月様は加速度でころんでゆくので お月様とお月様との間隔が次第に遠くなった こうしてお月様はズーと下方の青い靄の中へ自分を見失ってしまった


素敵でしょう?(ほおっ)
大正時代に書かれてるはずなのに、どれを読んでもなんでこんなに違和感がないんだろう... とびっくりしちゃいます。ちょっぴりレトロな雰囲気を持ちつつ、すごくモダン。これは、ゆっくり味わわないと勿体無いや。今度は旧仮名遣いの古い本で読んでみたいなあ。
そして、たむらしげるさんの絵は、青がとても綺麗なのです。「PHANTASMAGORIA」や「銀河の魚」、「クジラの跳躍」も見てみたいな。(ブッキング)

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