「仮想の騎士」斉藤直子

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舞台は18世紀のフランス、ルイ15世の時代。...と書くとまるで重厚な歴史物みたいなんですが、全然そんなことはありませんでした。だってね、この作品に登場する最初の台詞が、「--もうええっちゅうに」なんですよっ。それを言ってるのは、ジャック・カザノヴァ。ドン・ファンと並ぶ艶福家として有名なあのヒトです。舞台がフランスだから、カザノヴァの話すイタリア訛りのフランス語は大阪弁になっちゃうわけなんですねー。いや、もうなんてお茶目なんでしょ。それがまたこのカザノヴァのキャラクターにハマってて可笑しくて、ついつい勢いがついて一気読みしてしまいました。いやー、面白かった。
カザノヴァの他にも、女装の剣士デオン・ド・ボーモン(この人が主人公です)、ルイ15世、その寵妃・ポンパドゥール夫人、サン・ジェルマン伯爵、他にもこの時代の有名人が続々と登場して縦横無尽に駆け回ってるって感じで、歴史物らしい重みはやっぱり全然ナシ。ちょっと軽すぎるきらいはあるんだけど、でもその分テンポの良さは抜群! しかも史実は史実として、しっかりと流れてるんですよね。なんだか不思議。これでラストがもっと盛り上がってくれたら言うことなかったかも。
この作品は、第12回日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作品。やっぱこの賞の作品は面白い!というか私に合います。ということで、今年はこの賞関連の作品を1冊ずつ読んでいこうと決意を新たにした私なのでした♪(新潮社)

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