「陋巷に在り」13 酒見賢一

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「陋巷に在り」もとうとう最終巻。「魯の巻」です。いやー、読んだ読んだ。これで案外あっさり終わってしまったのがちょっとびっくりだったんですが、やっぱり面白かったです。全13冊という長大な物語なんですが、結局、孔子が司寇職にいた3年間の物語だったんですね。びっくり。しかもこの作品を読む前は、儒教といえば、ひたすら祖先や年長者を敬い道徳を重んじて、孔子といえば「聖人」だったんですけど、この作品が物の見事に覆してくれました。史実を元にここまで壮大なファンタジーを作り上げるなんて、ほんと凄いや。呪術が当たり前に存在してたこの時代という設定が、またファンタジーなんですよねえ。酒見さんの作風にも良く似合ってたような気がします。(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
「陋巷に在り」3・4 酒見賢一
「陋巷に在り」5・6 酒見賢一
「陋巷に在り」7・8 酒見賢一
「陋巷に在り」9・10 酒見賢一
「陋巷に在り」11・12 酒見賢一
「陋巷に在り」13 酒見賢一

+既読の酒見賢一作品の感想+
「語り手の事情」酒見賢一
「聖母の部隊」酒見賢一
「ピュタゴラスの旅」酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」酒見賢一
「中国雑話 中国的思想」酒見賢一
Livreに「後宮小説」「墨攻」「童貞」「周公旦」の感想があります)

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