「鬼」高橋克彦

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「陋巷に在り」の次に何を読もう?ということで、「陋巷に在り」とちょっぴり共通点を感じる「鬼」を選んでみました。読む前は、去年読んだ「白妖鬼」に登場した弓削是雄の連作短編集かと思ってたんですけど、弓削是雄の話は5編中2編だけ。実際には、他にも滋岡川人や賀茂忠行、安倍晴明といった面々が登場して、もっと大きく平安時代の陰陽師たちが主人公といった感じですね。年代順に5編並んでいるので、それぞれの陰陽師たちの繋がりが分かるのも面白いし、1編目では少年だった弓削是雄が2編目では壮年になり、3編目で登場した賀茂忠行の息子が4編目で登場し、4編目ではまだ少年だった安部清明が、5編目では白髪のおじいさんになってたりするのも面白いです。
とは言っても、やっぱり弓削是雄だけの話が読みたかったなっていうのはあるんだけど(^^;。
陰陽師たちは、もちろん鬼の存在を絶対的に信じてるし、本当に鬼の仕業という怪異もあるんですけど、鬼の仕業に見せかけて悪事を行う人間も当然多いんですよね。5編共に、鬼の存在を通して人間の欲望や悪意を焙り出してるみたい。もしかしたら、そういった人間の負の感情が、鬼という形をとっているのかもしれないですね。(講談社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「白妖鬼」高橋克彦
「鬼」高橋克彦
「空中鬼」高橋克彦

+既読の高橋克彦作品の感想+
「闇から招く声」高橋克彦
「火怨 北の燿星アテルイ」上下 高橋克彦
「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実」1~3 高橋克彦
「炎立つ」1~5 高橋克彦
「風の陣」1~3 高橋克彦
Livreに、これ以前の作品の感想があります)

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