「美食探偵」火坂雅志

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明治30年代を舞台に、「食道楽」という本邦初の美食小説を書いた実在の小説家・村井弦斎が探偵役となる連作ミステリ。弦斎は、丁度シャーロック・ホームズみたいな感じですね。弦斎と一緒に行動する友人・山田文彦が医学助手をしてるというところは、ワトソン役にぴったりだし。(笑)
伊藤博文や大隈重信といった明治期の立役者も登場しますし、あと松本良順(この頃は松本順という名前)とか、元新撰組隊士の甥という人物とかね。「美食探偵」というタイトルの割には、美食部分にはそれほどそそられなかったんですけど(これだけは残念)、でも村井弦斎がこの作品の中で執筆している「食道楽」にはすごく興味が湧いたし、ミステリとしてもそれほど凝ってるわけじゃないんだけど、素朴なところが逆にとても魅力的。文明開化の時代の空気を楽しめる、気持ち良い作品でした。これはシリーズ化はしないのかな? うーん、やっぱりしないかしら。「その後」を描いて欲しい気もするし、でもここでやめておく方が余韻が楽しめていいような気もするし... どうかしら。(講談社文庫)

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