「そのときは彼によろしく」市川拓司

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14歳の頃は毎日のように一緒に過ごしていた智史と佑司と花梨も、親の転勤や引越しによって連絡が途絶え、15年後、智史はアクアショップの店長になっていました。今は結婚相談所で知り合った女性とお付き合い中。その彼女に、少年時代の懐かしい話をすることになって... ということで、聖月さんの「2005年版聖月大賞」受賞作品です。(笑) もう聖月さんが読むべし読むべしと何度も言いに来るので仕方なく、というわけではありませんが(笑)、そこまでプッシュされたら、やっぱり読んでみないとね!
で、読んでみて。いやー、あったかい! 男女の愛情とか親子の愛情とか友達同士の愛情とか、そういう暖かい感情がいっぱい詰まった作品でした。人と人との心の繋がりを信じさせてくれるというか、気持ちがちゃんと繋がっていさえすれば離れていても大丈夫ということを教えてくれるというか... で、なんとなく感じたんですけど、ノスタルジックな情景がセピア色じゃなくて透明な印象なんですよね。透明なんだけど、冷たい透明じゃなくて、暖かみのある透明。その透明感にアクアショップの情景が重なってとても綺麗なのです。それに、ウィットが利いた会話が心地よくて。登場人物も、みんなそれぞれにいい味を出してました。不器用で真っ直ぐで、少年の部分を残した主人公も、その一枚上手って感じのお父さんも、バイトの夏目くんとか花梨もすごく好き。ラスト近くの展開にはちょっとびっくりしたし、これだけはちょっと気に食わない部分なんだけど... でも、これはこれで良かったのかもしれないなあ。
ということで、聖月さん大プッシュの理由がよーく分かった作品なのでした。聖月さん、ありがとうございます(^^)。(小学館)


+既読の市川拓司作品の感想+
「そのときは彼によろしく」市川拓司
Livreに「いま、会いにゆきます」の感想があります)

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Commentaires(10)

いやあ、普通は「色んな人のお薦めで」なんて形容詞がつくものなのですが、あそこまで聖月様にしつこくプッシュされれば、こりゃあ縁切るためにも読まないとって感じですか(笑)。

会話いいですよね。まるで村上春樹、ああいう会話ができる大人になりたかったなあ(^.^)

まあ、私も四季さんに3回薦められた『御手洗潔の挨拶』図書館に来てるし。これでおあいこだあ・・・いや、違う!御手洗が面白くなかったら・・・

そうそう、ここまでプッシュしていただいて、もし詰まらなかったらその時は心おきなく…
っていうのは冗談ですけど(笑)、でもほんと良かったですよ、しつこくプッシュしていただけて。(笑)
…えっ、私、「御手洗潔の挨拶」、3回もお薦めしてました?!
そ、それは責任重大ですね。どきどきどきどき。

四季さん?、僭越ながらTBさせて頂きました。こちらからは問題なく出来ましたが、どうでしょうか?…
私もこれは聖月先生の年末の大プッシュで、お正月休み用に買ってまで(笑) 読んだ本です。でも手元に置けてよかったなぁ、って思える、とてもいい作品でした^^。
なになに?「御手洗潔の挨拶」、ですか?四季さんが重ねてのオススメ、とあらば、絶対面白そうですね! 私も〆(..)メモメモ…御手洗キャラ、結構好きなんです(笑)。

わあ、TBありがとうございます。今朝やってみたら、こっちから送ることもできました!
もしかしたら、先に送って頂くのがポイントだったのかも? よく分かりませんが、無事に送れて良かったです(^^)。
この本、本当に良かったですね。やっぱり聖月先生の大プッシュにはワケがある!(笑)
あ、ぶろさんも御手洗潔キャラがお好きでしたか!
「御手洗潔の挨拶」は短編集なんです。基本的に長編好きな私なんですが、これは好きなんですよー。
聖月先生が長編をことごとく斬って捨ててたので、ぜひ試してみて頂きたいなーと思って。
ぶろさんも、宜しければ読んでみて下さいませ♪

はじめまして。
私もこの本を最近読みました。
いろんな方の書評を読んで私の感想に近いと思ったのでトラックバック送信させていただきました。
登場人物、みんな本当に魅力的で、おっしゃるとおり過去の思い出の場面も透明感ありますよね♪でも私もなんとなくにラスト近くの展開に違和感を感じてしまって・・・
でもいいお話でした。
それと!!私も御手洗フリークです!!「挨拶」は名作ですよね!!
またお邪魔させてくださいませ。

EKKOさん、はじめまして! ようこそいらっしゃいました。
TBありがとうございますー。
あ、EKKOさんもラスト近くの展開に違和感がありましたか。
そうなんですよねえ、あそこで敢えてあれを持ってこなくても…
と思いながら読んでました。(^^ゞ
それがあるからこそ、タイトルに繋がってくるんですけどね… うーん。

わ、EKKOさんも御手洗がお好きなんですね!
「挨拶」、いいですよねえ。大好きなんです。お仲間が増えて嬉しいな。
こちらこそ、EKKOさんのところにお邪魔させて頂きますね♪

はじめまして。貴ブログを知ったのがつい最近であった為に随分日にちが経過してからの書き込みになる事を、お許し下さい。

「そのときは彼によろしく」ですが、私も読みました。「いま、会いにゆきます」を読んで市川氏の作品を初めて知った私ですが、その時、そしてこの本を読んだ時、「随分甘口な作風だな」という印象を受けました。
ただそれでも私としては読みやすさや登場人物への親近感、読後感、とかなりの好印象を持つ事が出来ました。

私も読書は好きなので、自分のブログに「読書」のカテゴリーを作ったのですが、捗捗しくありません。
どんな本を読めばよいのだろうという右往左往が続く私にとって、多くの書評、とても参考になります。

これからまた何度か覗かせてください。今後ともよろしくお願い致します。

自選孝さん、はじめまして!
古い記事にもコメント・TBどちらも大歓迎です。ありがとうございます(^^)。

私も自選孝さんと同じ2冊を読んでいるのですが、確かに甘口ですよね。
本来なら、あまり自分からは手に取ろうとは思わないような作風なのですが
でもいざ読んでみると、すっかり作者の術中にはまってしまうんですよねえ…
「いま、会いにゆきます」は不覚にも泣いてしまったし(笑)、この作品も、やっぱり好きです。

ネット上には、色んな書評サイトがありますが、うちはかなり甘口です…(^^;
粗探しをする前に、まず楽しみたいと思ってるので。(というのは言い訳かもしれませんが・笑)
自選孝さんと素敵な本の出会いの1つのきっかけになれれば嬉しいです(^^)。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたしますね♪

こんばんは。私もこの本は聖月さんのプッシュで読み始めました(笑)が、号泣しちゃいました。いやーこんなに泣くとは。私もかわいいとこあるやんって思ったり。
温かい透明感、すごくわかります。この世界観、ずっといたいなってくらい好きでしたねえ。
TBさせてもらいました。

ざれこさん、こんにちは!
ざれこさんも聖月さんのプッシュがきっかけでしたか。(笑)
ほんと、いい作品ですよねえ。
本当は泣かされるような作品ってあまり好きじゃないのですが(小説に限らず)
これは良かったです。まんまと作者の術中にハマってしまったようで
悔しくもあるんですけどね。(^^ゞ

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