「ペニス」津原泰水

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えっと、これは何をどう書けばいいんでしょう... 幻想小説って言えばいいんでしょうか。ええと、はっきり分かってるのは、主人公は中年の公園管理人だということ。そして最初のページにあるように、舞台が「井の頭恩賜公園とその周辺、および管理人の記憶と夢想」ということ。なんだか、特に筋書きのないオムニバス映画を観ているような印象でした。現実と虚構、現在と過去が入り乱れて描かれていて、それぞれの場面はすごく濃厚でくっきりとしてるんだけど、でもなんだか希薄。不安定でとりとめがなくて、混乱してて... でもその核には何かあるような感じ。生きてる人間の思考の中を覗き込んだら、こんな感じなのかしら、なんて思ったり...。これは頭で理解するような作品じゃないんだろうな。「ルピナス探偵団の当惑」みたいな、分かりやすくて楽しい作品とはまた全然違うんだけど、きっとこっちの方が津原さんの本質なんでしょうね。私は、本当は「妖都」や「蘆屋家の崩壊」みたいな作品の方が好きなんですけど、そこから更に一歩踏み出したって感じ。でもワケわかんないとこもあるんですけど、吸引力は凄いんですよ。なんだか息をつめて読んじゃってたので、読み終わった後はぐったり。
去年各所で話題になってた「綺譚集」もすごく読みたいんだけど、次は文庫になった「少年トレチア」を読む予定。でもこの作品を読むのに力を使い果たしちゃった感じなので、その前に何かもっと優しいものを読もうっと。(双葉文庫)


6月27日+追記+
津原泰水まつりエントリ第4弾のために再読してみました。ゆっくりゆっくり何日もかけて読んで、最初に読んだ時よりもずっと堪能できたし、少しは理解もできたと思います。でも少しはマシなことを書けるかと思ったんですが、どうやら書けそうになく... ダメじゃん。結局過去記事をそのままエントリしちゃいます。(^^ゞ


+既読の津原泰水作品の感想+
「ペニス」津原泰水
「少年トレチア」津原泰水
「綺譚集」津原泰水
「妖都」津原泰水
「蘆屋家の崩壊」津原泰水
「赤い竪琴」津原泰水
「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水

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