「母恋旅烏」荻原浩

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かつて大阪で人気のあった劇団の花形だった花菱清太郎。しかし結婚を機に自分の劇団を立ち上げるものの失敗。それ以来何度も仕事を変わり、会社を作っては倒産する生活。今は家族6人で、レンタル家族派遣業の真っ最中。

荻原さんらしいデフォルメされた物語にデフォルメされた登場人物。まるで大衆演劇そのもののようなドタバタコメディだなーと思っていたら、後半は本当に大衆演劇の世界となっちゃいました。(笑) 元々はあまり仲良くなくて、すれ違ってばかりいる家族が、レンタル家族派遣なんていう仕事を通して仲の良い親子を装っている辺りは、なんだか痛々しくて読んでるのがツラかったんですけど、でも6人家族の1人が去り2人が去りと、どんどん人数が減ってくるに従って、なぜだか読むのは楽になりました。言ってしまえば家族崩壊なんですけど、でも全然悲惨な感じはしないんですよねー。ちょっぴり切ないんだけど、明るくて。これはやっぱりただの家族崩壊じゃなくて、1人ずつがそれぞれ自分の足で立てるようになったからなんだろうな。去る者を思いながらも、それぞれに自分の進む道をみつけて邁進。しんみりしながらもユーモアたっぷり。もう一捻り欲しかった気もするんですけど、荻原さんらしい作品でした。(双葉文庫)


+既読の荻原浩作品の感想+
「誘拐ラプソディー」荻原浩
「母恋旅烏」荻原浩
「神様からのひと言」荻原浩
Livreに「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」「ハードボイルド・エッグ」の感想があります)

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Commentaires(4)

書評家北上次郎氏が、荻原作品の中でも本書を大絶賛なんですよね。
いつか読まなきゃと思っていた作品です。
脱このミス宣言したので、そろそろ・・・

えっ、大絶賛なんですか?
そ、そこまでとは、私は正直思いませんでしたが…(^^ゞ
今までのところ、荻原さんで一番好きなのは、「なかよし小鳩組」ですね。
あ、でも聖月さんもぜひ読んでみて下さいませ。
荻原さんらしさは保証します!

ぼくは大絶賛でした(笑
笑いと切なさが絶妙で。荻原さんらしい作品ですね。
まだ4冊しか荻原本を読んでないので、これから読み進めるのが楽しみです。

あらら、あおちゃんさんは大絶賛でしたか。(笑)
でもほんと荻原さんらしさはたっぷりと詰まってましたね!
荻原作品、私はこれで5冊目。
あと「神様からひと言」を読めば、文庫は全部読んだことになるので(丁度積んでるし)

読めたらマイベスに投票しようと思ってるのに、なんだかなかなか読めません~。(^^ゞ

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