「アイルランドの薔薇」石持浅海

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アイルランドの和平実現を目前に控えた1997年7月。スライゴーのB&B・レイクサイド・ハウスで、IRAと並ぶ北アイルランドの武装勢力・NCFの副議長が何者かに殺害されます。政治的な理由で警察を呼ぶことが出来ないまま、同行していたNCF参謀長のトムは、偶然居合わせた日本人科学者・フジらと共に事件を調べ始めることに。

ということで、石持浅海さんのデビュー作。アイルランドを舞台にしたミステリというのも珍しいし、しかも北アイルランド問題が絡んでくるところなんて、なかなか面白かったです。(IRAはもちろん実在ですけど、NCFって架空の団体ですよね...?) テロ組織っていったら、もっと血の気が多い人たちを想像しちゃうんだけど、案外みんな理性的なのは、やっぱり和平交渉が進んでる最中だからでしょうか。(笑)
でもそっちは良かったんだけど、肝心のミステリ部分に関しては、ちょっと物足りなかったかも。殺し屋に関しても真相に関しても動機に関しても他のことに関しても、予想してた所に直球ストレートなんですもん。私の予想が当たることなんて珍しいから尚更なんですけど、でも今回は、これまた私にしては珍しく、「これしかない」と思ってたんですよね。普段は断然物語重視で、たとえトリックが多少破綻してても気にしない私なんですが、これほど驚けないとなるとやっぱりちょっと考えちゃいます。だって唯一びっくりした箇所が、「~を」が「w」になってる誤植だけだったんですもん(^^;。 とはいえ、これがデビュー作なんですものね。こんな素材をミステリに絡めて書ける作家さんが出てきてるというのは、やっぱりすごいな。他の作品はどんな感じなのか楽しみです。(光文社文庫)

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