「西行」白洲正子

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昨日の「西行花伝」に引き続きの西行。でもこちらは物語ではなく評伝ということで、またちょっと違う西行の姿が見えてきました。「西行花伝」の西行は、少年時代から利発で、源重実の語る雅(みやび)な心について真面目に考え込むような少年。若いころから、人間的にかなり出来てるんですけど、白洲さんを通して見る西行はそれほど人間が出来てなくて、結構荒々しい面も持ってたみたい。若いころは好き嫌いがひどくて癇癪持ちで、世話になっている人でも、一旦見切ってしまうと簡単に縁を切ってしまったとか。出家の時に実の娘を縁から蹴落としてる、鎌倉中期に描かれた絵なんかも載ってて、かなりびっくりです。それもそのはず、西行の先祖には平将門を討った荒くれ者の俵藤太がいたから、なんだそうですが... そういうものなんですかね?(笑) あと、出家した後も待賢門院のところの女房たちとか、通りすがりの遊女相手に粋な歌のやりとりをしてみたりという艶やかさもあったり。もちろん「西行花伝」の西行が絶対とは思ってなかったんですけど、やっぱりかなり違うものなんですね。面白いなあ。
白洲正子さんご自身が、西行縁の地を辿って色々な旅をしてらっしゃるので、そういう紀行文的楽しみもあるし、能や歌舞伎、その他様々な資料に残る逸話を引き合いに出しての説明も興味深かったです。白洲正子さんの潔さのある文章もいいですね。(新潮文庫)

ということで、西行はこれで一旦オシマイ。次は坂口安吾氏の「桜の森の満開の下」を読もうかと思ったんですけど、あいにくとまだ満開じゃないんですよね。てか、まだほとんど蕾だし! なので、咲き揃うまでもうちょっと待つことにします。(^^ゞ


+既読の白洲正子作品の感想+
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Commentaires(4)

こんばんは。
白洲正子さんは、『両性具有の美』と『古典の花道』を読みました。
白洲さんの雑学と古典への陶酔っぷりは伊達じゃないです。読んでただ驚くばかり。
『西行』は・・・本棚に並んでる・・・ということは読んだのか・・・?というくらい内容を覚えていません(死)。
もう京都はちらほら桜が咲き始めています。私も桜にちなんで『西行』を読み直してみようかな。

moji茶さん、こんにちは!
白洲正子さん、色々と読んでらっしゃるんですねー。
私がこれまで読んだのは、「日本のたくみ」だけなんです。

>白洲さんの雑学と古典への陶酔っぷりは伊達じゃないです。読んでただ驚くばかり。
ほんとそうですね!
豊かな教養とは、この方のことを言うのかもと思いました。
表紙の「西行」の字も、白洲さんが書かれたんですって。

「西行」も、昨日読んだ辻邦生氏の「西行花伝」も良かったですよー。
今の時期に良く似合いますので、ぜひぜひ♪

四季さん、おひさしぶり~♪
今、ちょうど『西行』を読んでいて、
Yahooで「西行、白洲正子」で検索かけたら
なーんと、四季さんの記事がトップだったのです!
ばんざい!Ciel Bleu!(笑)
四季さんの記事を拝見して、
早速、『西行花伝』も注文しました~。
それから瀬戸内寂聴が書いた西行の小説
『白道』も買ってみました。
最近、私がたら本、お休みしちゃっているので
すっかりごぶさたしてしまってるけど、お元気でした~?(*^^*)

うわ~、LINさん! お久しぶりです~。
お元気でした? ブログの更新もあまりなくて寂しかったですよぉ。
あ、私は元気です。ありがとうございます。^^
でも、読書の傾向はどんどんマニアックになっちゃって… 我が道を突き進み中です。(^^ゞ

わわ、なんとここの記事がトップですか。それはスゴイ。
というか、大したこと書いてないのに、申し訳ないような…
「西行花伝」、ぜひぜひ。
「白道」は、瀬戸内寂聴好きだし読みたいと思ってたのに、そのまんまになっちゃってました。
読まれたら、ぜひ感想をお聞かせくださいね。
その時は、記事にして下さると嬉しいな♪

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