「老人たちの生活と推理」コリン・ホルト・ソーヤー

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サンディエゴから北に20マイルのところにある超高級老人ホーム、海の上のカムデン。ここの建物から浜に下りる階段の下で、入居者のうちでも最も大人しく、最も人畜無害な女性が死んでいるのが発見されます。なかなか進まない警察の捜査に業を煮やした4人の元気なおばあちゃんたちが、推理に乗り出すのですが...。

ということで、「海の上のカムデン」シリーズの1作目。老人ホームが舞台の作品といえば、やっぱり島田荘司氏の「ひらけ!勝鬨橋」を思い出すなー。で、あちらの息詰まるゲートボール勝負(笑)とカーチェイスが楽しかったんですけど、こちらのおばあちゃんたちもすっごく元気で楽しい! 4人のおばあちゃんたちが探偵ごっこの相談をしているところなんて、まるで女学生みたいで可愛いのです♪ それにこの老人ホームに捜査にやってきたマーティネス警部補の、老人たちとのユーモアたっぷりの応酬ってば。でもそういうユーモラスなドタバタミステリかと思いきや、その奥にはなかなか深いものも含まれていました。それぞれの老人たちが積み重ねてきた人生の歴史の重みもあるし、「老い」ならではの問題も無視できないし、人の死が決して珍しいことではない老人ホームでの殺人事件って、普通のミステリ作品とはまたちょっと違うんですね。そんな風に、ユーモアの奥に内包している深みと切なさが、またとても良かったです。
このシリーズは今3作目までが訳されているんですけど、もう既に9作目まで書かれているようですね。近々発刊予定の4巻は光原百合さんが解説をされるそうなので、それも楽しみ。続けて2巻3巻にいきまーす。(創元推理文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「老人たちの生活と推理」コリン・ホルト・ソーヤー
「氷の女王が死んだ」「フクロウは夜ふかしをする」コリン・ホルト・ソーヤー
「ピーナッツバター殺人事件」コリン・ホルト・ソーヤー

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Commentaires(2)

四季さん、こんばんは!
TB送らせて頂きました。

ずっと読みたいなぁと思っていたカムデンシリーズにようやく手を出しました。
今、2冊目を読んでいるところです。

四季さんはもう4冊とも読了されたんですよね。
レビューを拝見していて、マーティネス警部補の
モデルの方のリンクを発見し嬉しくなってしまいました。

尚さん、こんにちはー。TBありがとうございます(^^)。
おばあちゃんズのパワーがすごくて、すっごく可愛い作品ですよね。
そうかといえば、時々ふっと「老い」とか「死」を意識させらえてハッとしたり…
ユーモアたっぷりでありながら、意外な深みがあって好きなシリーズです(^^)。

マーティネス警部補のモデルの俳優さん、なかなか凄いですよね。
想像しながら読むのも、とっても楽しかったです。
テレビドラマ仕立てにしてもいい作品かも~♪

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