「綺譚集」津原泰水

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海外物が続いてたので、このまま海外物強化月間にしてしまおうかとも思ったんですが、図書館でこの本を借りてしまいました。図書館、久々ーっ。読みたかったんですよねえ、コレ。
まず本を手に取って... 装丁が美しいです。表紙の女性は生きているのでしょうか、それとも...? 本の奥付には「津原やすみ」の著者検印付き、ハトロン紙まで貼られてるんですよー。凄いなあ。これは図書館で借りるよりも購入向きの本だったかも。(^^ゞ
中身の方は、「異形コレクション」に発表された作品を中心にした短編集。ここに収められた15作品のうち2編が既読だったんですけど、でも本来バラバラだったはずの短編なのに、こうして1つにまとめてしまうと、なんて違和感がないんでしょう。艶やかで美しくて妖しくて、そしてエロティック。何も知らずに読んでいたら、別々に書かれた作品とは思わなかったかも。1つ1つは全然違う世界なのに、ごく自然に滑らかに繋がっていくんです。
この中で一番印象的だったのは「聖戦」という作品だったんですが、これは先日読んだ長編作品の「ペニス」にそっくり。この作品をふくらまして書いたのが「ペニス」だったのかな? あちらを読んだ時は、実はものすごーく苦労したんですけど、でも今読み返したら最初に読んだ時よりもずっと理解できるかもしれないなあ...。あれはもしかしたら、短編集のような気持ちで読むべき作品だったのかも、なんて思ってみたり。全体を通して、「正気」と「狂気」の境目が曖昧というか... 「生」と「死」でも良さそうですね。普段なら両極にありそうなものが違和感なく隣り合わせに共存していて、しかもふとした拍子にどちらにもなり得るような、そんな不思議な感じでした。(集英社)


+既読の津原泰水作品の感想+
「ペニス」津原泰水
「少年トレチア」津原泰水
「綺譚集」津原泰水
「妖都」津原泰水
「蘆屋家の崩壊」津原泰水
「赤い竪琴」津原泰水
「ルピナス探偵団の当惑」津原泰水

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Commentaires(2)

こんばんは~。
私は最初この本を読んだ時、作者は精神的に危ないひとだったらどうしようと不安になりました。でも1ページ1ページ、怖いもの見たさで読み進みました。
そして今では立派な津原泰水FANです。
エロバンザイ。

津原泰水さん、いいですよねえ。
時々、私には理解しきれてないんんじゃ… って作品もあるんですけど(これはクヤシイ)
それでも読み続けてしまうし、新作が出ると手にとってしまうんですよねえ。
このまま、追い続けていきたいです! バンザイ!

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