「れんげ野原のまんなかで」森谷明子

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ススキ野原に囲まれた秋庭市立秋葉図書館は、立地条件があまり良くないことから、あまり利用者も多くなく、図書館職員も暇をもてあそぶ毎日。そんな図書館で新米司書の文子が出会う謎を描いた、日常の謎系の連作短編集。
図書館が舞台ということで、とても読みたかった本。私も図書館は大好きだし、作品全体の雰囲気もとても良くて、繊細な感じ。そしてほんのり暖かい読後感が残ります。しかもこの作品に登場する2冊の児童書は、私も子供の頃大好きだった作品なんです。ええと、1つはメアリー・ノートンの「床下の小人たち」なんですが、もう1つはタイトルを出すとネタばれになりそうなので伏せておきますね。知ってる人は読んでる途中でピンと来ると思うんですが。あ、でも 最後に能勢夫人が借りた本が分かりません。あれは何なのでしょう?
登場人物もそれぞれにいい味を出してるし、特に水曜日ごとに図書館に来る「深雪さん」が素敵。北村薫さんや加納朋子さんが好きな人は、きっと大好きになるんじゃないかしらという作品です。という私も、もちろん楽しめました。でもね、5つ星の満足度ではないんですよね。どこか物足りなくて... 読み終わった後、なんでだろう? と考えてしまいました。多分、プラスアルファの「深み」が足りないんでしょうね。...でもやっぱり一読の価値がある1冊ですね。図書館好きさんは特に。(東京創元社)

今月はすっかり翻訳物づいてしまって、翻訳物は19冊読んでいるというのに、国内の作品は津原泰水さんの「綺譚集」に続いてこれでようやく2冊目。で、この2冊ともが図書館本なんです。図書館は、ゆっくりゆっくり利用中。でもやっぱり図書館の期限って強力ですね。(笑)
それと今日は古本屋で本を大量に処分してきました。紙袋5つ分で、しめて6千円♪ 部屋も気分もすっきりです。 


+既読の森谷明子作品の感想+
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