「雨恋」松尾由美

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急にアメリカに行くことになった叔母の代わりに、叔母のマンションに住みこんで2匹の猫の面倒をみることになった渉。しかしそのマンションには、実は雨の日にだけ現れる幽霊がいたのです...

幽霊との恋物語。そしてその幽霊の死の真相を探るミステリでもあります。松尾さんの作品に幽霊というのは今までにもあった組み合わせだし、特に珍しくもないんですが、今回驚いたのは、この作品の持つストレートさ。これほど素直な松尾作品なんて、これまでありました?! もちろん幽霊の描かれ方はとてもユニークで、そこは十分松尾さんらしいんですけど、でも恋愛物という点では、予想した通りの場所に直球ストレートでびっくり。毒もないことはないんだけど、本筋とはまた少し違う部分だし...。(それにつけても、守山という男の最低なことったら) さすがに相手が幽霊のせいか、純粋な恋愛物という意味では少し希薄な感じは否めないんですけど、淡々とした描写が優しい雨の情景と良く似合ってました。...でも正直言えば、ミステリ部分にはちょっと不満が。幽霊がなかなか語ろうとしない部分が結構あるんですけど、それが妙に意図的に感じられてしまって...。自慢して言いふらすような事柄じゃないだけに、当然なのかもしれませんが...。
でも... 帯の「ありえない恋 ラスト2ページの感動」はどうなんでしょ...??(新潮社)


+既読の松尾由美作品の感想+
「雨恋」松尾由美
「ハートブレイク・レストラン」松尾由美
「いつもの道、ちがう角」松尾由美
「安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎」松尾由美
「九月の恋と出会うまで」松尾由美
「人くい鬼モーリス」松尾由美
「フリッツと満月の夜」松尾由美
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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Commentaires(4)

四季様
あ、間違った!四季っぺ、おっす(^O^)/

『スパイク』に続き、2作目の松尾作品でした。
なんか、この方の文章、自分には温いようです。
姉貴がいたので、少女まんが的世界は苦手じゃないのですが・・・。漫画でこういうの読んだら面白いのかな?
たまに、女性的なのがピンとこないことのある九州男児なのかな?

な、なんで、「様」…?!
と思ったら、間違いでしたか。ちっ、残念。(え。)
ということで、四季っぺです(^^)。(←実は結構気に入ってる)

聖月さんが「温い」と仰るのは分かる気がします。
というか、文章だけでなくこの作品自体が温かったのでは?
読んだ松尾作品が、「スパイク」とコレというのも絶妙だし…
なぜ、そんな鏡の裏表のような2作品を上手く選んだんでしょー。(笑)

松尾由美さんなら、まず「バルーンタウンの殺人」です!
これを読まずに松尾由美を語ることなかれ、ですわ。
一度試してみて下さいませ。コレで駄目なら諦めましょう♪

こんにちは~。
TBありがとうございました。松尾さんの作品は
初めて読みました。
「バルーンタウンの殺人」が四季さんのオススメ
なのですか?...ψ(。。)メモメモ...

ゆこりんさん、こんにちは~。
なんとこれが初松尾作品でしたか♪
私は松尾さんの作品は全部読んでるんですけど
この作品は異色と言っていいぐらい素直な作品なんですよ。
で、そうなんです、「バルーンタウンの殺人」はぜひ!
松尾さんらしさが凝縮されてる作品ですので~。

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