「幻魔の虜囚」タニス・リー

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奴隷ではあっても強く誇り高く生きていたシャイナが、恋した若者のために、邪神の使徒・ヴォルクハヴァールに挑む物語。
amazonにはこの本は登録されてないみたいですね。大好きなタニス・リーの作品。相変わらずの華麗な文章にはうっとりです。普通の文章も好きなんですけど、神の前で唱える儀式文というのがまたとても美しいんですよー。訳は大好きな浅羽莢子さんだし、言うことなしです。そして肝心な物語の方は、浅羽莢子さんもあとがきで書いてらっしゃいましたが、とっても正統派のおとぎ話のパターンでした。もちろんタニス・リーの作品なので、そんな簡単には事は済まないし、ヒロインも結構大変な目に遭うことになるんですけどね。でも他の作品に比べると、かなり素直な印象かな。エロティシズムもほとんどないし。
この物語で印象的だったのは、ヒロインであるシャイナと相対する悪役ヴォルクハヴァールの造形。悪役なんですけど、その生い立ちが詳しく語られていて、単なる悪役では終わってないんです。すごく切ないし哀しいし、これは下手したらヒロインよりも存在感があるかも。ヒロインと悪役の2人の対比がまた良かったです。...それにひきかえ、ヒロインが恋する青年の影の薄いこと... や、悪役に魂を取られちゃってるので、本当に影がないのですが。(笑)(ハヤカワ文庫FT)
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タニス・リーの本は絶版が多くて探すのが大変。市内の図書館が一通り所蔵してるので読みたければ読めるんですけど、どうしても買って読みたいんですよね。でも探し回ってる甲斐あって、かなり揃ってきました。持ってないのはあと6冊。(日本で出版されているのは、多分全部で27冊) 残りもなんとか見つかるといいなあー。(写真は「幻魔の虜囚」「銀色の恋人」「妖魔の戯れ」)
ということで、タニス・リーが続きます。次は「パラディスの秘録」の2冊の予定♪


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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