「賢者はベンチで思索する」近藤史恵

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服飾関係の専門学校を卒業しながら、希望する仕事が見つからずに、ファミリーレストランでバイトをしている久里子が主人公。そのファミリーレストランの内外で起きた奇妙な出来事を、常連客の老人・国枝が解き明かしていきます。

大好きな近藤史恵さんの新刊。でも読みながらなぜか、加納朋子さんの「月曜日の水玉模様」を連想していました。設定も内容も全然違うのに、なぜなんでしょうね。軽快さ加減が似てるのかな? 軽快といえば「天使はモップを持って」「モップの精は深夜に現れる」のキリコちゃんシリーズも同じように軽快なはずなんですけど、こっちのイメージではないんですよね。なぜかしら... 
というのはともかくとして、なかなか可愛らしい連作短編集でした。主人公の久里子や弟の信の成長物語となっているし、それぞれのキャラクターも魅力的。国枝老人が色々な謎を解いていくんですけど、この国枝老人自身が出会う場所によって雰囲気を変えるという謎な人なので(笑)、そっちへの興味も相まって楽しかったです。強烈なインパクトはないし、近藤さんらしい「痛さ」とか「切なさ」はあまり感じられなかったんですけど、読んでいてとても心地良い作品でした。こういうのも好きー♪ シリーズ物になってくれたら嬉しいんですが... この終わり方だと、どうなんでしょう?(文藝春秋)


+シリーズ既刊の感想+
「賢者はベンチで思索する」近藤史恵
「ふたつめの月」近藤史恵

+既読の近藤史恵作品の感想+
「モップの精は深夜現れる」近藤史恵
「南方署強行犯係 黄泉路の犬」近藤史恵
「にわか大根」近藤史恵
「モップの魔女は呪文を知ってる」近藤史恵
「サクリファイス」近藤史恵
「タルト・タタンの夢」近藤史恵
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵
「寒椿ゆれる」近藤史恵
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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Commentaires(2)

四季さん、こんにちは ^^
この本と「月曜日の水玉模様」ですか・・・
どちらも“日常の謎”系ですね。
わたしはこの本のほうが気に入りましたが。
加納朋子さんの作品だと「レインレイン・ボウ」のほうがよかったです。

tamayuraxxさん、こんにちは~。
同じ日常系の謎というだけではなかったと思うんですが
今となっては、なぜだったのかよく分からないです…
や、この本を読んだ時に既に漠然としていたんですけどね。(^^ゞ
tamayuraxxさんは、近藤作品は初めてでしたか?
ぜひ、色々と読んでみて下さい。素敵ですよ~。

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