「けものたちのないしょ話」君島久子編訳・「ネギをうえた人」金素雲編

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岩波少年文庫再読計画第6弾。今回はアジアの物語。「けものたちのないしょ話」は中国民話選、「ネギをうえた人」は朝鮮民話選です。
それぞれに30編ぐらいの物語が収められているのですが、どちらを読んでも、どこかで読んだような話ばかり。世界中、ほんと似たような話が多いものだなーと感心してしまいます。特に「けものたちのないしょ話」の方は、イソップ物語やグリム童話、ペロー童話、アラビアン・ナイト、そして日本の「因幡の白兎」、羽衣伝説、「聞き耳頭巾」、「こぶとりじいさん」、「ねずみの嫁入り」などなど...。「ブルータス、ここでもか」状態。(←まるっきり間違ってます) 「ネギをうえた人」の方は、もう少し朝鮮独自の物語が多いかな。天地創造の神話に繋がるような物語もいくつかあって面白かったです。

ところで、「ネギをうえた人」の表題作は、昔々、人間と牛の見分けがつかなくて、自分の身内も牛だと思って食べてしまっていた頃の話。親兄弟も自分の子供も、みんな牛に見えちゃう。だから間違えて食べちゃう... これはかなり怖いですよね。この本は小さい頃に読んだっきりなので、忘れてる話も多かったんですが、この「ネギをうえた人」の話はしっかり記憶に残ってました。さすがに子供心にも強烈だったんでしょう。...でも今読んでみると、牛と間違えちゃうんだったら、牛を食べなきゃいいのに、なんて思っちゃう。そこまでして牛が食べたかったのか? それとも牛しか食べるものがなかったのか...?
でもなぜここで「牛」なんでしょうねー。牛といえば、ヒンズー教では神様のお使いだし、ギリシャ神話ではゼウスが牛になったりもするのに(ミノタウロスなんかもいるけど)、スペインでは闘牛で殺されちゃう。(闘牛の由来って何なのかしら?) でも牛が鬼と結びついてることも多いですよね。全ては身体が大きいところに通じてるのかな。でも、牛って一体... 何なんでしょう?(岩波少年文庫)

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3年も前の記事に対してのコメントで恐縮ですが、同じ本を読んでいらっしゃる人や、一面でも同じ趣向をお持ちの人に、こうやってアクセスするという術を今になって思いついたものですから、ああ、そんなことも話題にしたなあというくらいに思っていただければ幸いです。私も「けものたちのないしょ話」を数年前に読んだのですが、とても面白く、そのとき考えたことなどを書き残しておきましたが、最近になってたまたま読み返してみてまだまだ捨てた物ではないという気がしましたので、ブログで公開した次第です。もしお時間ございましたら甚だお目汚しかとは存じますが、ごらんになっていただいて、ご意見でも頂戴できたらと思います。
Pardon!

河鳥亭さん、はじめまして!
3年前の記事でも全然大丈夫ですよー。
それよりも、お返事が遅くなってしまってごめんなさいです。
河鳥亭さんもこの本を読んでらっしゃるのですね。
私は、ほんと世界中同じような話が伝わってるのを改めて感じて
それがとても面白かったです。
そして後日中沢新一さんのカイエ・ソヴァージュシリーズを読んだんですが
このシリーズの1巻で、世界中にあるシンデレラの話を比較考察したものを読んで
どれが神話からの流れで、どれが後日改変された部分なのかというのもあって
そういうのもとても興味深かったです。
色々な流れがあるものなんですね。

河鳥亭さんのブログにもお邪魔させていただきますね!

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