「点子ちゃんとアントン」エーリヒ・ケストナー

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ケストナーは子供の頃から大好き。中でも一番好きなのは「飛ぶ教室」なのですが、この「点子ちゃんとアントン」も大好き。あと「五月三十五日」みたいな作品も大好き。とにかくハズレがない作家さんですね。この作品は、元気でやんちゃなお金持ちの少女・点子と、性格が良くて勇気のある貧乏な少年・アントンの物語。ケストナーの作品の登場人物って、かなり類型的ではあるんですけど、でもやっぱりいいんですよね。人間として大切にしなくちゃいけないことがいっぱい詰まっていて。
実は、森谷明子さんの「れんげ野原のまんなかで」(感想)に登場する能勢夫人の言ってる本はこれかも、と思って読んでみたんです。でもやっぱり違ったみたい。ケストナーが書きそうな文章だなあって思ったんですけどねえ。能勢夫人は「富豪」「女性」と言ってたし、「富豪」というのも「女性」というのも、点子とはまたちょっと違うんだけど...(富豪なのかもしれないけど、まだまだ女の子だし) 他の作品にも富豪の女性なんて出てこなかったと思うし、やっぱりケストナーではないのかしら。(あと富豪といって思い出すのは、「小公女」ぐらい... 「あしながおじさん」のジュディの友達・ジューリアも富豪のはずだけど、彼女はそういうタイプじゃないしねえ)

これは一応岩波少年文庫再読計画の第8弾のつもりだったのですが、実は私が読んだのは岩波少年文庫版じゃなくて、ケストナー少年文学全集の方。同じ岩波書店だからきっと同じだと思っていたのに、なんと訳者が違ってました! 私が読んだのは高橋健二さん訳で、岩波少年文庫の方は池田香代子さん訳。うわー、迂闊。どんな風に違うんだろう。子供の頃から全集の方を何度も読み返してるし、高橋健二さんの訳にすっかり馴染んでるから、今更他の人の訳に馴染めるとは思えないんだけど、でもやっぱり気になります。まさかそのせいで能勢夫人の覚えているようなクダリがなくなってるわけではないでしょうけれど...。(岩波書店)


+既読のエーリヒ・ケストナー作品の感想+
「点子ちゃんとアントン」エーリヒ・ケストナー
「ケストナーの『ほらふき男爵』」E・ケストナー
Livreに「雪の中の三人男・ガス屋クニッテル」「消え失せた密画」「一杯の珈琲から」の感想があります)

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子供ってかわいいか、憎たらしいかのどっちか。 点子ちゃんとアントンは前者でとってもかわいかった。2人組みのクソガキは憎たらしかったけど最後のオチがちょっとお... » Lire la suite

改めて思う。エーリッヒ・ケストナーは偉大な作家だ。今日、「点子ちゃんとアントン」を読んだ。   今までにもケストナーの作品は読んでいた。しかもかなり前に。「ふた... » Lire la suite

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