「てるてるあした」加納朋子

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ささらさや」の姉妹編。 「ささらさや」と同じく佐々良という小さな町が舞台で、登場人物も共通しているのですが、こちらの主人公は照代という15歳の女の子。せっかく希望の高校に受かったのに、浪費家の両親のせいで借金取りに追われることになり、会ったこともない遠縁の親戚「鈴木久代」を訪ねて1人で佐々良へ来るところから物語は始まります。
主人公の照代は全然可愛げのない生意気な女の子。でも両親からされた仕打ちを考えれば、ある程度は仕方ないですよね。彼女の尖った部分が、彼女の寂しさや哀しさをそのまま表しているようで切なかったです。でもそれも佐々良にやって来て色んな人と出会うちに少しずつ柔らかくほぐれていくことになるわけで... まあ、言ってしまえばとっても分かりやすい展開なんですが(笑)、でも加納さんらしく柔らかくて暖かくて、でもドキッとさせられる部分もあって良かったです。
「ささらさや」と同じように不思議なことが起こるのですが、こちらの出来事は「ささらさや」の時ほど物語を左右するものではなくて、言ってしまえばスパイス程度。でもそのスパイスのおかげで、重くなりすぎずに読めたような気がします。それにやっぱりこの佐々良という町がいいんですよねえ。なんだか久しぶりの友達にばったり会えた気分です♪(幻冬舎)


+シリーズ既刊の感想+
「ささらさや」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「てるてるあした」加納朋子

+既読の加納朋子作品の感想+
「ななつのこものがたり」加納朋子
「モノレールねこ」加納朋子
「ぐるぐる猿と歌う鳥」加納朋子
Livreに、これ以前の全作品の感想があります。

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Commentaires(6)

こちらがきっかけで、楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございます。

照代がぶつぶつ言っている割に、つんけんしてなくて、
前作同様ほっとする雰囲気ができてますよね。

>KOROPPYさん
出会うきっかけとなれたなんて嬉しいです!
こちらこそ、ありがとうございます。

ほんと、あの雰囲気の中に漂っているだけでほっとしますね。
照代もなんだかんだ言ってとってもいい子だったし~。
照代とさやと、視点が違うと人の印象もまるで違ってくるんだなと
そういうところも楽しかったです(^^)。

照代の心の変化がよかったですね。
佐々良の人たちの心遣いも、読んでいて
心温まる思いでした♪

ゆこりんさん、こんにちは!
これからも、佐々良を舞台に色んな物語を
見せていって欲しいですね(^^)。

わかりやすい展開といえば、本当にそうですよね。でも感動しました。
ミステリ的要素がほとんどないところが、加納さんの新境地といった感じでしょうか。
今後も追いかけていきたいです。

EKKOさん、おはようございます。
分かりやすい展開で感動させるって、実はすごいことですよね。
ほんと、今後も追いかけていきたいですね(^^)。

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