「幸福な食卓」瀬尾まいこ

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「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」という、何ともインパクトの強い言葉で始まる物語。
主人公は中学三年生の佐和子。「幸福な食卓」というのは、一家揃っての朝食の情景のことなんでしょうね。読み進めていると家族の色々な問題が見えてくるんですけど、それでもやっぱり私の目に映る一家はとても幸せそう。砂上の楼閣のような幸せなのかもしれないんですが、それでもやっぱり何気ないやり取りに和むし、そんな中で家族に見守られながら成長していく佐和子の姿が微笑ましかったんです。家族の数だけ幸せがあるはずだから、これがこの家族の幸せの形だとも思えたし。
でもね、でもですよ、そんな幸せな日常に、なぜこんな出来事が...! これには本当に驚いたし、ラストの辺りでは思わず号泣。なんでこんなことになるの! というより、瀬尾さんは、なぜここまでしなければならなかったの? ここまでの展開を持ってくるからには、それ相応の理由が欲しいところだし、このままではテレビドラマにわざと波風を立ててるみたいに感じられてしまうんだけど... と言いつつ号泣してしまったというのは、自分で思ってた以上に物語に入り込んでいたんだろうなあ。読み終えて少し経った今でも、「何もそこまでしなくても」「幸せそうな家族に何か恨みでも?」なんて思ってしまうのだけど...。
それでも好きなんですけどね、この物語。ほんと引き込まれて読んだし。でも、やっぱり「卵の緒」の方が好きだなあ。(講談社)


+既読の瀬尾まいこ作品の感想+
「幸福な食卓」瀬尾まいこ
「優しい音楽」瀬尾まいこ
「温室デイズ」瀬尾まいこ
Livreに「卵の緒」「図書館の神様」「天国はまだ遠く」の感想があります)

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Commentaires(8)

私もこれ読んで号泣したクチです…。
電車で読んでいて、ラスト近くで目的地についてしまったのですが、読むのをやめられなくて、改札の前で立ち読み。そして号泣。
どこまでもあやしかったです…。

でもほんと、「どうしてここまで!」って思いますよね。この残酷さ…小川洋子かと思っちゃいましたよ!

うわあ、その状況はかなりキツイですね。
私は家で読んでいたので、思いっきり号泣できたのですが
改札前だとどうしてもセーブしてしまうでしょうし、ツラかったのでは…

ほんと、なんでここまでやらなくちゃいけなかったんでしょうね?
未来の「幸福な食卓」の情景も見たかったですー。
小川洋子さん、確かに!(笑)
これが彼女の作品なら、それほどひっかからなかったのになあ。(笑)

四季さん、おはようございます!
四季さんのおかげで、初瀬尾まいこさん!
近々、お伺いしよう。とおもっていたら、先をこされました。^^

いやいや、もぉ。
息できなくなるくらい、泣きましたよ~。
読み終わってからも、ずーっと、考えちゃいました。
次は、四季さん的、瀬尾まいこさんベスト1「卵の緒」にチャレンジします!

おお、初瀬尾まいこさんだったのですね!
今朝ふらふらとしてたら記事を見つけてびっくり♪
早速TBさせていただいちゃいましたー。(笑)
でも、ほんと考えちゃいますよね。この作品は…
作者の瀬尾さんを、小一時間ぐらい問い詰めたい気がします…

「卵の緒」は、瀬尾さんのデビュー作なんです。
picoさんがどんな感想を持たれるのか、楽しみにしてまーす!

トラックバックありがとうございました。
これ、ラストが本当に納得いかなくて評価下げまくっちゃいました。
瀬尾さん、初期の作品の方がいいと思うんですけど気のせいですかねえ。なんかねえ。
流行にのって「一回やってみよう」みたいな感じだったんですかね・・
「セカチュー?」ってつっこみ入れちゃいましたし。
あーあ、ラストさえなけりゃ・・一緒に問いつめに行きましょうよ四季さん!(笑)

ざれこさん、こんにちは。
ほんと、あの展開さえなければねえ… ですよね。
あのままいってくれれば、きっと一番好きな作品になったのに。
登場人物を「駒」としてしか見てないように思えてしまいます。
なんでそうしなければならなかったのか、今からでも納得させて欲しいですよ。

ほんと、小一時間ぐらい問い詰めないと気が済みそうにないです。
その時はぜひご一緒に!(笑)

四季さん、こんにちは ^^
先日はわたしのブログにもお越しいただき、どうもありがとうございました。
瀬尾さんの本は「卵の緒」→「図書館の神様」→「幸福な食卓」と
読み進めてきましたが、この作品の「プレゼントの効用」は・・・
まさか瀬尾さんの作品でこういう展開になるとは思わなくて、かなり驚きました。

tamayuraxxさん、こんにちは!
やっぱりびっくりされましたか。そうですよねえ、驚きますよねえ。
読んで半年ぐらい経つのに、まだすっきりしてない私です。
瀬尾さん、そりゃないよー…
って、未だに思ってしまいます。そんな必要、あったんでしょうかねえ?

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