「シルエット」島本理生

Catégories: /

 [amazon]
「シルエット」「植物たちの呼吸」「ヨル」の3編が収められていて、表題作「シルエット」は、島本さんが17歳の時に群像新人文学賞最優秀作を受賞したとのこと。ということは、「ヨル」は... 15歳の時に雑誌に掲載されたってこと? すご...っ。
どれも作者の若さを映し出すように若さが溢れているんですが、やっぱりこの中では表題作が良かったです。今は大学生の「せっちゃん」と付き合っているけれど、どこか冠くんのことが忘れられないでいる「わたし」の物語。主人公の揺れ動く心とか、この年代の繊細で尖った部分とか、そういうのが、まさに同年代の手によって書かれてるんだなあという感じ。でもいくら女子高生の時に書いたと作品だと言っても、やっぱりここまで等身大の女子高生を描けるのって凄いんじゃないかと思います。...確かに忘れられない人っていますよね。だからといって無理に忘れられるものではないし、忘れられない人は忘れられないままでいいと思うのですが... でもやっぱりそこに若さが出るんだろうな。
ただ、ちょっと気になってしまうのは、3編の主人公3人+α が母子家庭なこと。そりゃ最近では全然珍しくない存在だと思うのですが、でも3編連続でっていうのはどうなんだろう... まあ、コレに関しては他の作品も読めば、おのずと答が出ると思いますが。

そうそう、この文庫はクラフト・エヴィング商會の装幀です♪(講談社文庫)


+既読の島本理生作品の感想+
「ナラタージュ」島本理生
「シルエット」島本理生
「リトル・バイ・リトル」島本理生
「生まれる森」島本理生
「一千一秒の日々」島木理生

| | commentaire(6) | trackback(1)

Trackbacks(1)

「シルエット」島本理生 へのトラックバック一覧:

URL TrackBack de cette note:

シルエット発売元: 講談社価格: ¥ 440発売日: 2004/11おすすめ度 posted with Socialtunes at 2005/11/26 ... » Lire la suite

Commentaires(6)

四季さんこんにちは。
四季さんが書かれるまで気づかなかったんですけど、この人の作品は確かに母子家庭という設定が多いような気がしますね。この作品以外にもありますし。

意外と彼女の作品を読み解くキーワードだったりして…。

TBさせていただきました。

おおきさん、こんにちは! TBありがとうございます。
続けて読んだ「リトル・バイ・リトル」も母子家庭だったので、ちょっとびっくりでした。
もし単なる枠組みに過ぎなかったにしても、作品をかなり印象付けてしまう要素ですよね。

でもそこにどういう意味が隠されているのか、となると…
私にはあまり深い意図が感じ取れなくて、よく分からなかったです。(^^ゞ
実際のところ、どうなんでしょうねー。誰か解説してくれないかしら。(笑)

読みました。TBさせてもらいました。
同じく母子家庭の私が読むといたたまれないくらい母子家庭が出てきますね、この方の作品は。ご自分もそうで、ふっきれずにいたのだろう、と勝手に憶測してみました。

ざれこさん、こんにちは!
ああー、ご本人もそうで、ふっきれずにいたというのは、すごくありそうですね。>母子家庭
単なる設定として使うにはすごく強いものを感じるし、作家さんのイメージを固定しかない危険さを感じるんですが
でもその後の作品では、少しずつなくなってきてるし、ふっきれてきてるのしょうか。
次の作品も楽しみに待ちたいと思います。

こんばんは。
等身大でしたね。

トラックバックお待ちしていますね。

藍色さん、こんにちは。TBありがとうございます。
こんな風に等身大に書くのって、難しそうですよね。

コメントする(要JavaScript)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.