「とっても不幸な幸運」畠中恵

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新宿に古くからある「酒場」は、クセモノ揃いの常連客たちが集まってくる場所。そこに店長の義理の娘・のり子が100円ショップで売っていた缶詰を持ち込んだことから物語は始まります。

「百万の手」に続く現代物。「百万の手」みたいに不満がいっぱい残ることはないし、まあまあ可愛らしい連作短編集なんですけど... でもやっぱりなんだか物足りない...。「いつでも帰れる場所」としての「酒場」の存在は魅力的だったんですが、いくら美味しそうな食べ物が出ても、北森鴻さんの香菜里屋みたいな存在にはならないし、それより何より、100円ショップの缶詰という小道具がちょっとチープ過ぎじゃないですかね? 13歳ののり子にはともかく、いい年した常連さんたちにはちょっと合わないですよー。
やっぱりファンタジックな畠中さんの作風には、現代という舞台はあまり合わないんでしょうかねえ。同じような物語でも時代物なら、もっとすんなりとその世界に入り込めたのかも。...それでも詰めの甘さは変わらないか... 「しゃばけ」のシリーズは大好きだし、もっと面白い作品が書ける人だと思うのに残念だなあ。(双葉社)


+既読の畠中恵作品の感想+
「ゆめつげ」畠中恵
「とっても不幸な幸運」畠中恵
「おまけのこ」
「アコギなのかリッパなのか」畠中恵
「うそうそ」畠中恵
「みぃつけた」畠中恵
「まんまこと」畠中恵
「つくもがみ貸します」畠中恵
「ちんぷんかん」畠中恵
「こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり」畠中恵
「いっちばん」畠中恵
Livreに「しゃばけ」「ぬしさまへ」「百万の手」「ねこのばば」の感想があります)

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とっても不幸な幸運 ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好きの店長のいる酒場にクセモノ常連客たちが持ち込んだ「とっても不幸な幸運」という名の缶。缶... » Lire la suite

「とっても不幸な幸運」畠中恵(2005)☆☆☆★★ ※[913]、国内、現代、小説、酒場、エブリデイマジック(?)(ファンタジー) 2001年「しゃばけ... » Lire la suite

Commentaires(2)

はじめまして!
TBさせていただきました。
いつも楽しみに拝見しています。
サイトのほうも以前からブックマークしていました。

(今回TBした作品とは関係なくて恐縮なのですが…)
今日、米澤穂信さんの「氷菓」を読んだのですが「寺」「ミュー」「ナンバーズ」がキーワードの
古典的名作の漫画ってなんだろう…?と最後に疑問が残りまして。
「Livre資料室」にその答えがあって嬉しかったです。ありがとうございました!

尚さん、はじめまして!
いつも見て下さってるなんてありがとうございます。
サイトまでブックマークして下さってるとは… 嬉しいです。(*^^*)

「氷菓」のアレ、尚さんも分からなかったのですね。お仲間です♪
分からないーって感想に書いていたら、通りすがりの方が教えて下さったんですよ。
それでようやくすっきり。尚さんのお役にも立てたようで良かったです。
書いてみるものですねー。ほんとありがたかったです(^^)。

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