「猫背の王子」「天使の骨」中山可穂

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「猫背の王子」は中山可穂さんのデビュー作。5年前に自分の劇団を立ち上げ、座長として脚本家として演出家として、そして役者としてやってきた王寺ミチルが、自分の劇団、そして大切な人々を失う物語。そして「天使の骨」はその続編。劇団を失って失意のどん底にいたミチルが、海外へと旅立つ物語。いわば喪失と再生への序曲、でしょうか。
「猫背の王子」で、自分の命を削るように輝いていたミチルは良かったんだけど、でも破滅に向かって突き進んでいく様子が痛々しくて見てられなかったんですよね。「天使の骨」では、既にどん底にまで落ちてしまってるわけだから、もちろんそれはそれで大変なんですけど、でもこっちの方が好き。何よりずっと読みやすかったし、ぼろぼろの天使というのがいいんですよねえ。そしてすっかり輝きを失っていたミチルが、その光を再び取り戻していこうとするのも。
でもまだ決着がついてないんです。あともう1作、続編希望。恋人同士の愛情を超えた、もっと大きな愛が見たいところです。

それにしても、恋愛小説は苦手なはずだったのに、最近増えてきてるような...。しかも結構ディープだったり。(笑)
でも、中山可穂さんの作品は女性同士ということに注目が集まりがちなんでしょうけど、きっとそれは瑣末なことなんですよね。同性でも異性でも、人を好きになったり大切に思う気持ちは一緒ですものね。(集英社文庫)


+既読の中山可穂作品の感想+
「白い薔薇の淵まで」中山可穂
「猫背の王子」「天使の骨」中山可穂
「感情教育」「深爪」中山可穂
Livreに「サグラダ・ファミリア-聖家族」の感想があります)

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