「対話篇」金城一紀

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短編3編が収められています。他の金城作品と比べるととても静かな印象を受ける1冊。他の作品の特徴だった躍動感はすっかり影を潜めていて、物語は淡々と進んでいきます。ここに収められた3編のモチーフは「死」や「別れ」。しかもここで「死」の対象となるのは、まだまだ若い人間たち。自分の死を悟った彼らは、そのことに関して「対話」をすることになるのですが... これほど周囲に人間が沢山いても、何かがあった時にそれを聞いてくれる人間とか、言って欲しい言葉を言ってくれる人間はほとんどいないんだなあ...。
3編の中で私が特に気に入ったのは3作目の「花」。切なくて温かくて爽やか。そして1作目の「恋愛小説」の「彼女」の、たとえ生きていても会わなければ、それは死んでいるのと同じだという言葉はインパクトが強かった! でもほんとその通りなんでしょうね。
3編の舞台となる時代はそれぞれ違うんですが、共通する人物が登場。「SPEED」にも繋がっています。

金城一紀さんの作品も、これで全部読んじゃった。早く新作が出ないかな。(この間出たばかりですってば) でもこれも良かったんだけど、最後に読んだのがこれって、なんだか寂しい気分になっちゃう。普段の元気な作品が無性に再読したくなっちゃいました。(講談社)


+既読の金城一紀作品の感想+
「GO」金城一紀
「レヴォリューションNo.3」「フライ、ダディ、フライ」金城一紀
「SPEED」金城一紀
「対話篇」金城一紀
「映画篇」金城一紀

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Commentaires(8)

四季さん、おはようございます♪
感想を拝見していて、ビックリしました。
え!『SPEED』に繋がっているんですか!この作品!
記憶を掘り出して、某人物が3編ともに登場していた覚えがあるんですが、
うっすらとぼんやりしか覚えてない~!(汗)
うううっ。『SPEED』を読んだら『対話編』も読み返せ!なのですね。
しっかとメモしておきます~。メモメモ(笑)。

七生子さん、こんにちは!
そうなんですよ、「SPEED」に繋がってましたよー。
共通する某人物は、「SPEED」でも結構重要な役回りだったし
3編のうち真ん中の「永遠の円環」は、直接的な係わり合いのある話。
とは言っても、忘れてても全然問題ない程度なんですけどね。(笑)
全部読み返すとなると、少し構えてしまったりするので
とりあえず「永遠の円環」だけでも如何ですか~?
でも、気がついたら全部読み返してたりして…(笑)

四季さん、こんばんわ。
私もこの中では「花」が一番好きです。
たとえ生きていても会わなければ、それは死んでいるのと同じというのもインパクトがありましたが、「花」で語られた、記憶し続けることも愛の形だというのもじーんとしてしまいました。

それにしても、次の作品いつ出るんでしょう。
沖縄でゾンビーズに何かトラブルがあったようなので、それかなぁとも思うのですが、そんな単純じゃないですよね。いずれにしても楽しみですー。ゾンビーズじゃなくても、躍動感あふれる青春小説が読みたいです。

そして、またまたTBが重なってしまいました。
四季さんには、これで何度もご迷惑をかけてます。すみません・・。

juneさん、こんにちは。
やっぱり「花」はいいですよね。
ああ、記憶し続けることも… という言葉もありましたね。
今、ものすごーく読み返したくなってきちゃいましたよ。
金城さんの本で、これだけは自分で持ってないんです。
ゾンビーズの方は我慢しきれずに買っちゃったんですけどねー。
こっちも欲しかったんですけど… もう少し待てば文庫になるかしらと思って。(^^ゞ
あ、沖縄での話も、そのうち本になるかもしれないですね?
でも、それで1つ長編というほどでもないのかなあ…
いずれにせよ、躍動感たっぷりの青春小説が読みたいですね!
楽しみで楽しみで、待ちきれないぐらいです。

TB、こちらにも何か問題があるのかもしれないですね。
どうぞお気遣いなく~。大丈夫ですよん(^^)。

こんばんは。
遅ればせながら、僕もこの本で金城本を全て読了となりました。
こういう静かなお話もなかなかよかった。
次はいつごろ出るんでしょうかねぇ。
で、どんな感じになるのかも楽しみです。

あおちゃんさん、こんにちは!
お久しぶりです。TBありがとうございます~。
静かなお話は意外でしたけど、でもこういうのも良かったですよね。
と言いつつ、次はまた元気な作品が読みたいのですが!
次はいつごろ出るんでしょうねえ。ゾンビーズなのかしら。それとも…?
どんな作品になるのか、ほんと今から楽しみです(^^)。

四季さん、こんにちは~。

読みましたよ『対話篇』!
四季さんが教えて下さったとおり『SPEED』のあの人とあの人が~という感じで「おぉ!」と思いました。
特に『永遠の円環』では、そんなに想っていてくれた人がいたのに・・・と切なくなりました。
そして1番よかったのは私も四季さんと同じく『花』でした。
愛し愛されるすばらしさみたいなのを大げさじゃなく描いているのが素敵でした。
ますます金城さんを好きになりました(*´Д`)

みらくるさん、こんにちは~。早速読まれたんですね!
この本は、今までの作品とは全然違う雰囲気でびっくりしたんですけど
でもこういう静謐な感じのも素敵ですよね。こういう作品も書かれるのか~と新鮮でした。
おお、みらくるさんも「花」がお好きでしたか。これ、いいですよね。
対面に座るのではなくて、車の中で並列で座っているからこそ
あんな風に素直になれるのかな、なんて思いながら読んでました。

早く新作が読みたいですね!

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