「アナ・トレントの鞄」クラフト・エヴィング商會

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アナ・トレントというのは、スペインの女優さん。アナ・トレントの鞄とは、彼女がヴィクトル・エリセ監督の「ミツバチのささやき」という映画に出演した時に手にしていた鞄のこと。これがクラフト・エヴィング商會は気になって仕方なくて、仕入れの旅に出ることになります。そして途中で様々な一品物の商品を手に入れることに...。

せっかく「ミツバチのささやき」を引き合いに出しているからには、もっとあの映画の雰囲気を思い出させてくれるような商品を揃えて欲しかった気もするのですが... 映画に繋がりが感じられるのって、せいぜい最初に登場する携帯用のシガレット・ムービーや、「ひとりになりたいミツバチのための家」ぐらいなんですよね。それが少し残念。でも「どこかにいってしまったものたち」のような系統の、とてもクラフト・エヴィング商會らしい本です。(装幀の色も良く似てますねー)
私が惹かれたのは、携帯用のシガレット・ムービー、稲妻の先のところ、古代エジプト人が魂の重さを量るときに使った羽・Maat にちなんだ、羽のような有るか無きかのはかないお菓子・マアト。あと、分かる人には分かると思いますが(笑)、どうしても気になってしまうのが「F」の小包み... この「F」ってどこから出てきたのかしら! それがすっごく気になります。しかも他の商品を見てると、もしやこれはあの本がヒントになって...? というのがちらほらあったりして、商品そのものよりも、クラフト・エヴィング商會さんの読書傾向がものすごーく気になってしまう私なのでした。(^^ゞ (新潮社)


+既読のクラフト・エヴィング商會の感想+
「アナ・トレントの鞄」クラフト・エヴィング商會
「犬」「猫」クラフト・エヴィング商會プレゼンツ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

+既読の吉田篤弘作品の感想+
「百鼠」吉田篤弘
「78」「十字路のあるところ」吉田篤弘
「という、はなし」吉田篤弘
「空ばかり見ていた」吉田篤弘
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘
「小さな男*静かな声」吉田篤弘
Livreに「フィンガーボウルの話のつづき」「つむじ風食堂の夜」「針がとぶ」の感想があります)

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クラフト・エヴィング商會 クラフト・エヴィング商會はお約束なので一応読みます。 その上今回は『ミツバチのささやき』のアナ・トレントの鞄なので見ないわ... » Lire la suite

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四季さん、おはようございます!
一昨日、久方ぶりに、ミツバチのささやきを観たところです。
そして、今、手元にあるのは「カラスの飼育」です。
こちらの本のことは、こちらで初めて知りました。
>携帯用のシガレット・ムービーや、「ひとりになりたいミツバチのための家」
ものすごく、きになります。どきどき。
煙草の煙が、映画になるのかしら?
それじゃあ、ハクション大魔王(もしくは、アラジン)みたいですね。笑

「F」の包みもきになります。どきどきどきどき。

わ、ご覧になったところでしたか。私は随分前に観たきり…。
父の所に遊びに来てた人が、テレビで番組を作ってて
カメラワークとか、映像の作り方とかのために、バイブルのように
何度も観てるという話をしていて、それで興味を持ったんですよね。
この本を読んで、私も久しぶりに観たくなっちゃいました!
あ、「カラスの飼育」も観てみたいです~。(こちらは観てないので)

クラフト・エヴィング商會さんの本は、ほんとびっくり箱のようで
次に何が出てくるかワクワクしちゃいます。
あ、でも、もしクラフト・エヴィング商會さんの本が初めてだったら
「どこかにいってしまったものたち」「クラウド・コレクター」辺りから
入る方が良いかも… 初期のパワーがいっぱいなので!

クラフト・エヴィング商會は、いつも新作がでると気になって読みます。
『ミツバチのささやき』をもってこられるとなおのこち気になります。
ところが、今回はいつもと違う感じをうけました。
なにか違う道を模索し始めているような。
四季さんは、そんな感想をお持ちになりませんでしたか?

そうですね、1つ前の「テーブルの上のファーブル」でも
なんだか新しい道を模索しているような感じを受けたのに
それが今回、こういう初心に戻ったような形だったので、ちょっと不思議に思ってたんです。
一見初期に戻ったようでありながら、でもやっぱりちょっと違うような感じもあって。
uotaさんの仰るように、違う道を模索し始めてるのかもしれないですね。
どんな風に変貌していくのか、それも楽しみですね。

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