「スカラムーシュ」 ラファエル・サバチニ

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掲示板で「紅はこべ」(大好き!)の話が出てた時に、信兵衛の読書手帖の信兵衛さんに教えて頂いた本。
時代はフランス革命直前。親友を貴族に殺されたアンドレ・ルイが、その貴族を訴えようとするんだけど、大衆を扇動して逆に官憲に追われる身になり、身を潜めたり旅の役者一座に加わってみたり、剣の教室の助手になったりしながら、その貴族に復讐を誓うという話。恋愛あり復讐ありの、波乱万丈な冒険活劇。いやー、面白かったです。結構長い話なんですけど、読み始めたら一気に読んでしまいました。こういうの好き~。主人公のアンドレ・ルイが、何をやらせても上手くこなしちゃうようなところはちょっと出来すぎなんですけど(笑)、でもだからこそテンポがいいし、読んでて気持ちがいいんですよね。それに特に何もできなかった青年が、持ち前の熱意で努力していくうちに、だんだんと仇の貴族に対抗できるまでに成長していくという成長物語でもあったし。決して美男ではないけど、でもかっこいいんです。(表紙のアレは違いますよー)
スカラムーシュとは、「イタリア古典喜劇の中の人物で、根は臆病のくせに、つねに大ぼらをふき、大言壮語していて、何か事件が起こると、たちまち逃げ腰になるという道化役」とのこと。アンドレ・ルイが旅の一座に加わった後、大当たりをするのがこのスカラムーシュの役なんです。でもそれだけじゃないんですよね。アンドレ・ルイは全然臆病でもないし、大ぼらもふいてないんだけど、でも頭の回転がすごく速いし、皮肉たっぷりだし... 大衆を扇動した最初の大演説以来、常に何かを演じ続けているようなところも、スカラムーシュという題名にぴったりでした。(創元推理文庫)

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