「犬はどこだ」米澤穂信

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単なる犬捜しのつもりが本格的な探偵業をすることになってしまった紺屋長一郎と、探偵に憧れて押しかけてきたハンペーこと半田平吉の2人の視点から展開していく、ハードボイルド系作品。登場人物の平均年齢もぐっと上がるし、これまでの作品、特にホータローの古典部シリーズや「春期限定いちごタルト事件」とはまるで違う雰囲気なんですねー。
本当は人間捜しの探偵業なんてしたくないのに、失踪した孫娘の行方を捜して欲しいという依頼を受けてしまう長一郎。彼の視点は、意外なほど本格的なハードボイルド。対するハンペーの視点は、「トレンチコート」「サングラス」「マティーニ」と、本当は形から入りたがる彼らしいユーモラスなハードボイルド。こちらの仕事は、地元の神社に伝わる古文書調べ。途中「オロロ畑」が出てきた時はびっくりしましたけど、そう言われてみれば、丁度萩原浩さんの「ハードボイルド・エッグ」みたいな雰囲気ですね。(笑) 登場した時は、単なる勉強嫌いのオチコボレキャラかと思ってたのに、意外や意外! なかなかいいですねえ、彼。

ただ、「失踪人捜し」と「古文書調べ」という2つの依頼が、どんな感じで繋がっていくかっていう肝心な部分に関しては、面白いというよりも正直じれったく...。普通、もう少し途中経過を報告しないですか? あ、でもこのラストはかなり好き。これが読めたんだから、まあいっか、とも思ってしまいました。(^^ゞ
ハンペーもまだこれからなんでしょうけど、長一郎に関してはまだまだ明かされてない部分が多いし、本領発揮もしてない感じ。長一郎のチャット相手のGENの正体もそのうち明かされるのかな? 続編もありそうなので、楽しみです。(東京創元社)


+既読の米澤穂信作品の感想+
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Commentaires(17)

おはござございます(^.^)
小道具的な遊びの描写が大いに気に入った作品でした。
役不足とか(笑)

今年の聖月大賞に早々と決定(^O^)/
でも、仰るとおり謎解きの道筋は難ありでした。
でも、全体好き♪

な、なんと今年の聖月大賞作品でしたか。
そこまで評価が高かったんだ…!(驚)
でも多少難があろうとなかろうと、好きな作品は好きということですよね。
やっぱり本を読んでると、そういうのが一番大切ですよねー。
私もあの遊びの部分がすごく楽しかったです(^^)。

四季さん、こんばんは♪
この作品面白いですよね。
もうすぐ感想書きますのでまたTBさせてくださいね。
第3回新刊グランプリの加点投票&プレゼントクイズの要領をTBさせていただきました。
お暇なときにまたお立ち寄り下さい。

四季さん、こんばんは。
さっそくのトラバありがとうございました^^
細かい遊びの部分、面白かったですよね。
オロロ畑にはまじでびっくりしました。
分かる人、どのくらいいるのかなあ?^^;;
役不足、私は間違えて覚えてました(苦笑)

瑛里さん、こんにちは。
オロロ畑、笑いましたよね~。まさかそうくるとは!
でもそうですよね、あそこで笑った人、どのぐらいいるのかしら…
…笑えて良かった。あそこ、結構ポイントですよね。(笑)
全体としては、それほど引き込まれたって感じじゃなかったんですが
なんだかんだと言いつつ、やっぱり続編も楽しみです。

こんにちは。私も、オロロ畑で笑いました。読んでおいてよかったなあ。

続編、ありそうですよね?楽しみです!

ゆうきさん、はじめまして!
やっぱり「オロロ畑」で笑いますよね。もし読んでなかったら、すごく損をしちゃうところでした。(笑)
助手のハンペーが結構気に入ってるので、続編もすごく楽しみです(^^)。

こんにちは。
私は「オロロ畑」知らないので残念でした。
四季さんと同様、ラストがとても不気味な感じがしてそこが新鮮で良かったです。
この方のほかの作品も読んでみようと思います。

EKKOさん、こんにちは!
荻原浩さんの「オロロ畑」も面白いのでぜひ~。
そうですよね、あのラスト不気味で良かったですよね。
ふふっ、お仲間で嬉しいです。
EKKOさんは、米澤穂信さん、初めてでしたか?
他の作品はまた全然違う雰囲気なんですけど、そちらもいいですよ。
というか私はそちらの方がもっと好きなんですが。(^^ゞ

「オロロ畑」はツボでしたしあのコスプレ探偵の姿に「ハードボイルド・エッグ」も思い出しました。荻原さんの影響が・・?
ラストは私は爽快でした。よくやった!みたいな。だめっすか。(ハンペー風)
私はあのもどかしい感じがすごくよかったんですけどねえ・・実は古文書の謎とかけっこう浅いんですけど、あのもどかしさで引っ張ってってくれてたので気になってなかったです。単純・・

ざれこさん、こんにちはー。
荻原さんの影響はありそうですよね。少なくとも愛読してらっしゃるのは間違いないかと。
おお、ざれこさんもあのラストお好きでしたか! うんうん、「よくやった!」ですよねー。(笑)
でももどかしい部分は… うーん、上手く作品に乗れなかったのかな。
あれもきっと計算の上でのことですものね。
ざれこさんみたいに十分楽しめた方がいいですよ。それだけがちょっと残念です。

四季さん、はじめまして。coutacaと申します。トラックバックさせていただきました。
「オロロ畑」で反応されている方々をうらやましがりつつ、この作品と共通した雰囲気をもつという「ハードボイルド・エッグ」を読みたくなりました。

coutacaさん、はじめまして。TBありがとうございます。
荻原作品は未読ですか? 「ハードボイルド・エッグ」も楽しい作品ですよ~。ぜひぜひ読んでみて下さい。
私はこれと「オロロ畑」と「なかよし小鳩組」が好きなんです(^^)。

読み終わりました~。
初・米沢作品だったんでした。
「オロロ畑」等は読んでないけど、面白かった。
“あっ!”って言わされちゃいましたよ。(^O^)

で、既に「春期限定いちごタルト事件」と「氷菓」を借りてきてます。(笑)

TBさせていただきました~。m(__)m

ど~じ~さん、こんにちは。
おお、ここから入りましたか!
ということは、私とはまたちょっと受けるイメージが違うかも?
この作品は、私にとっては一味違う米澤作品だったので。(もちろん面白かったです!)
「春期限定いちごタルト事件」と「氷菓」、次はどちらを読まれるんでしょう?
そちらの感想も楽しみにしてますね。^^

「オロロ畑」も面白いので、機会があればぜひ~♪

こんにちは~

作品一覧でタイトルを見て、“これはっ?”という直感が働いたのがこの作品でした。
我ながら、良い直感でしたね。(^^ゞ

>この作品は、私にとっては一味違う米澤作品だったので。

ということは、「春期限定いちごタルト事件」と「氷菓」は、テイストが違うということね。

今、読んでる本(「η」です)と一緒に借りたのが、「春期~」なのでそっちからですね。

感想をUPしたら、TBさせてくださいね~

そういう直感って大切ですよね~。
本屋とか図書館で本に呼ばれる感じがした時って、まず外れないですもん。

次は「春期限定」なんですね。ど~じ~さんの感想、楽しみにしてますよん。TBお待ちしております。
「氷菓」はここのブログに感想がなくて残念ですが、こちらの感想も楽しみ。
や、こちらの方がいっそう楽しみかな。^^

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