「窓際の死神(アンクー)」柴田よしき

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失恋に苦しむ佐野原多美と、作家になりたい西城麦穂という2人の女性の物語、そしてその2つの物語を繋ぐ、幼い少年のエピソード。
生きていれば、一度や二度死にたくなったことがあるって人も多いでしょうし、他人のことを妬んで、その人間が死ねばいいと思ったことがある人もいるんでしょうね。でもいくら願ったとしても、それを実現する人となるとまた話は別。頭の中でどんなひどいことを思い描いていたとしても、それはそのうち時と共に忘れてしまうはずだし、ここに登場する多美や麦穂もそうだったはずなんです。でも目の前に死神と名乗る男が登場したせいで、ただの妄想だったはずの願望、自分の本心と否応なく向き合わされちゃうことに... そのままそうっとしておいてくれたら良かったのに、というかもっとやりようってものがあるでしょうに、全くデリカシーのない死神ときたら! という話。
これは、死神を通して逆に「生」を考えさせられる作品なんですね。あとがきにもある通り、死神がまるでカウンセラーのようでした。窓際族として登場する死神の島野の姿がなんか可笑しい♪ でもね、死神といえば今は伊坂さんの「死神の精度」。どうしても比べてしまうんですよね。この作品も悪くはないんですけど、どこか突き抜けたものが足りなかったような...(双葉社)


+既読の柴田よしき作品の感想+
「ワーキングガール・ウォーズ」柴田よしき
「シーセッド・ヒーセッド」柴田よしき
「窓際の死神(アンクー)」柴田よしき
「夜夢」柴田よしき
「激流」柴田よしき
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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誰かの死を願ったとき、自分の死を考えたとき、死神はそっと近づいているのかもしれ... » Lire la suite

窓際の死神(アンクー) 柴田 よしき 双葉社 2004-12 Ankou(アンクー) フランス・ブルターニュ地方に伝わる死神。 アンクーを見る... » Lire la suite

Commentaires(2)

こんにちは♪
この作品、「死神の精度」よりかなり前に読んだのですが、
いまいち心に響くものがなかったです。
「死神の精度」は面白かったです(o^∇^o)
TBさせてくださいね~♪

ゆこりんさん、こんにちは~。TBありがとうございます。
あ、「死神の精度」より前に読んでも、あんまりでしたか…
基本的なとこは悪くないと思うのに、何が足りないんだろう?
と、ちょっと考え込んじゃいました。(笑)
こちらからもTBさせて頂きますね♪

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