「マチルダ ボクシング・カンガルーの冒険」ポール・ギャリコ

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売れない芸能エージェント・ビミーを訪ねてきたのは、ボクシングの元ライト級チャンピオン、ビリー・ベイカー。彼はカンガルーのマチルダと組んでサーカスで見世物をやっていたのですが、そのサーカスが潰れてしまったのです。ビミーは早速、マチルダたちを売り込みます。そして迎えた最初の興行。マチルダはなんと匿名で参加したミドル級チャンピオンをノックアウト! その試合を新聞の有名コラムニストが見ていたことから、マチルダは一躍有名カンガルーとなることに。しかしそのノックアウトされたミドル級チャンピオンが、マフィアの影のボスのお抱えだったことから、事態はややこしくなって...。

「ボクシング・カンガルーの冒険」という副題通り、ボクシングをするカンガルーの物語。元々カンガルーは自分の好きな雌を勝ち取るために、雄同士でボクシングのように殴り合いをして闘う習性があるんだそうです。知らなかったー。
マチルダは純粋にボクシングを楽しんでいるだけなのに、周囲の人間のせいで話はどんどん大きくなって、しかもそういった人間たちが自分の思惑のために右往左往しているのが、何とも皮肉で可笑しいです。色んな人の思惑で、事態はあっちにフラフラ、こっちにフラフラ。でも周囲の喧騒なんて知らぬが仏のマチルダ、対戦相手に愛情たっぷりのキス攻勢をしてみたり、ハーシーのチョコレートバーを無邪気に喜んでたり。んんー、可愛い♪ そんなマチルダがあくまでもカンガルーとして描かれてるのがいいし、人間の登場人物たちも、それぞれにユーモアたっぷりに描かれてるのが楽しいんですよねー。しかも最後はあっと驚く結末。まさかまさか、こうくるとは! 夢があって、しかも何とも爽快な作品でした。面白かったなー。(創元推理文庫)


+既読のポール・ギャリコ作品の感想+
「トマシーナ」ポール・ギャリコ
「セシルの魔法の友だち」ポール・ギャリコ
「マチルダ ボクシング・カンガルーの冒険」ポール・ギャリコ
「われらが英雄スクラッフィ」ポール・ギャリコ
「幽霊が多すぎる」ポール・ギャリコ
「猫語の教科書」ポール・ギャリコ
「ハリスおばさんパリへ行く」「ハリスおばさんニューヨークへ行く」他2冊 ポール・ギャリコ
「七つの人形の恋物語」「スノーグース」ポール・ギャリコ
「トンデモネズミ大活躍」「ほんものの魔法使」ポール・ギャリコ
「ポセイドン」上下 ポール・ギャリコ
「ザ・ロンリー」ポール・ギャリコ
「「きよしこの夜」が生まれた日」ポール・ギャリコ
Livreに「ジェニィ」の感想があります)

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