「われらが英雄スクラッフィ」ポール・ギャリコ

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英国領ジブラルタルには、この地からサルがいなくなった時、英国人もいなくなるという言い伝えがありました。そのせいか、乱暴者のサルたちを管理するのは代々英国砲兵隊の役目となっていました。しかしサルの中でも一番大きくて乱暴者のスクラッフィの悪ふざけせいで、担当のベイリー大尉はこっぴどく叱られ、任を解かれてしまいます。そしてその言い伝えを知った敵国ドイツが、逆にそれを利用しようとして...。

ジブラルタルからサルが消えた時、という言い伝えは本当にあったんだそうです。しかもそのサルを決して死に絶えさせちゃ行けないって、当時の首相・ウィンストン・チャーチルが本当に通信したらしい...。でも逆に言うと、それ以外はポールギャリコの創作。ジブラルタル海峡に近づいたこともないんですって。その2つの事実からこんな話を作り上げちゃうなんて、やっぱりギャリコは凄いかも。
ということで、第一次世界大戦を背景にしたサルを巡るドタバタ劇。戦争絡みだなんて信じられないぐらい楽しい作品になってます。登場人物たちは相変わらず楽しいし、そこに騒動を巻き起こすサルもスゴイ。でもいくら大切にされてもサルはサル。サル同士は心を通わせるんですけど、人間が何を考えているかとかどんな都合があるかなんて、サルには知ったこっちゃないんですよね。特にスクラッフィの傍若無人さは突き抜けています。いくら餌をくれたとしても、人間は所詮人間。そんなスクラッフィの姿が爽快でした。(創元推理文庫)


+既読のポール・ギャリコ作品の感想+
「トマシーナ」ポール・ギャリコ
「セシルの魔法の友だち」ポール・ギャリコ
「マチルダ ボクシング・カンガルーの冒険」ポール・ギャリコ
「われらが英雄スクラッフィ」ポール・ギャリコ
「幽霊が多すぎる」ポール・ギャリコ
「猫語の教科書」ポール・ギャリコ
「ハリスおばさんパリへ行く」「ハリスおばさんニューヨークへ行く」他2冊 ポール・ギャリコ
「七つの人形の恋物語」「スノーグース」ポール・ギャリコ
「トンデモネズミ大活躍」「ほんものの魔法使」ポール・ギャリコ
「ポセイドン」上下 ポール・ギャリコ
「ザ・ロンリー」ポール・ギャリコ
「「きよしこの夜」が生まれた日」ポール・ギャリコ
Livreに「ジェニィ」の感想があります)

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