「少女ポリアンナ」「ポリアンナの青春」エリナー・ポーター

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幼い頃に母を亡くし、11歳で父も亡くしたポリアンナは、それまで全然付き合いのなかったポリーおばさんの家に引き取られることに。でもポリーおばさんがポリアンナを引き取ったのは、可愛い姪だからではなく、「義務をわきまえた人間でありたい」から。本当は今の静かで穏やかな生活を子供に壊されたくないのです。しかしポリアンナは、そんなポリーおばさんの頑なな心を徐々に溶かしていくことに。

先日のたらいまわし企画・第17回「子どもと本」で、くるくる日記のkyokyomさんが挙げてらした本。(その時の記事はコチラ) 以前は「少女パレアナ」という題名で出ていた作品です。(追記: 角川文庫では今でも「少女パレアナ」というタイトルで出ているとのこと)
読み始めてまず思ったのは、「赤毛のアン」みたい!ということ。ポリアンナもおしゃべりなんですよね。放っておくと、1人でずーっとしゃべり続けちゃう。空想という点ではアンの方が上かもしれないんですが、でもポリアンナも相当のもの。しかもポリアンナの「何でも嬉しがる」ゲームというのは、いかにもアンが好きそうだし。...このゲームは、どんなに嫌なことにも、その楽しい面を見つけて嬉しがるというゲーム。例えばポリーおばさんがポリアンナにと用意したのは、普通の綺麗な部屋ではなくて屋根裏部屋。他にも沢山部屋が余っているはずなのに、わざわざみすぼらしい部屋を与えられちゃうんです。でもポリアンナは、殺風景な屋根裏部屋を悲しむのではなく、鏡がないからそばかすを気にしなくてもいいと言い、窓から見える綺麗な景色を絵のようだと喜ぶんです。
でも、やっぱりポリアンナはアンとは違うんですよね。読むにつれて、そういう部分がどんどん見えてきました。何でも嬉しがるゲームも、アンがしたらわざとらしくなったんじゃないかと思うんですけど(アンも大好きですが!)、ポリアンナがするとすごく自然。というかポリアンナっていう女の子がどこまでも天然なんですよね。ポリアンナがあまりに純粋なので、周囲の人々も巻き込まれずにはいられないし... 一歩間違えると、逆に心を閉ざされてしまいそうだし、下手すると読者にも作為を感じさせてしまいそうなところなんですが、それが全然。その辺りがほんと絶妙です。それがポリアンナのいい所であり、この作品の命なんでしょうね。素直に「良かったな~」と思える作品でした。

途中で止まっていた岩波少年文庫再読計画ですが、これでようやく再開です。...とは言っても、この本は2冊とも初読ですが! やっぱり岩波少年文庫は素敵です♪ (岩波少年文庫)

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Commentaires(6)

四季さん、こんばんは。TBさせて頂きました。
>でも、やっぱりポリアンナはアンとは違うんですよね。
そうか、確かにアンと比べるとポリアンナの性格って少し理解しやすくなりますね。空想好きでおしゃべりのところは似ているんだけど、でもアンとは明らかに違う。アンの方は意思の強さみたいなものを感じます。一方ポリアンナは自然体といいますか。というのもアンは一度人を嫌うと相手をなかなか許そうとしないですよね。気性が激しい部分があり、好悪の感情が強い。でもポリアンナは誰かを徹底的に嫌うってことがちょっと考えられないかも。喜ぶ遊びもポリアンナの人柄を知って始めて読者も受け入れることができるのだと思います。僕には全然思いつかなかったんですが、この二人の比較ってちょっと新鮮で面白かったです。

kyokyomさん、こんにちは!
アンは好き嫌いが激しいし、こういうゲームをやっても単なる自己犠牲っぽくなりそうですけど
ポリアンナには、万人を受け入れる大らかさがありますよね。根っから悪い人間がいるなんて信じていないし…
徹底した人間性善説。(笑)
あのゲームは、やっぱりポリアンナの人柄が読んでるこちら側まで十分に伝わってくるからこそですよね。
たとえ最初は斜に構えて読んでる人がいたとしても、いつの間にか自然に納得させられちゃうんじゃないかしら。
で、自分もゲームをしてみようかなって気になってくるんですね。(笑)
そんな風に自然に、気持ちよく納得させてくれたのが、読んでいてなんだかすごく嬉しかったです。
素敵な作品を教えて下さって、本当にありがとうございましたー。
あ、この2人の比較、楽しんで頂けたようで嬉しいです♪

四季さん、こんにちは。ごぶさたしています。
アンとパレアナに関してのちょっとした(というかどうでもいい)記事を書いたのでTBさせて頂きました。
同じところに二回もTBしてよいのかとちょっと悩みましたが、余計だと思われたらどうか削除して下さいませ。
話はかわりますが、最近、オースターの「幽霊たち」を読んでなかなか面白かったので、ひょっとして四季さんも何か読んでいらっしゃるかと思い、検索させてもらいました。
ムーンパレスやその他のオースター作品読まれていたんですね。やはりよさそうな作家だなあ。読む機会があったらまたコメントさせて頂きます。
それでは、おじゃましました。

kyokyomさん、こんにちは。お久しぶりです~。
余計だなんてとんでもないです! TBありがとうございます。
早速拝見させて頂きましたよ。面白い記事ですねえ。そちらにもコメントさせて頂きますね。

オースターは独特の雰囲気ですよね。
まだ3作しか読んでないんですが、私も「幽霊たち」が最初でした。
「幽霊たち」と「シティ・オブ・グラス」はニューヨーク三部作とある通り、雰囲気が似通ってるんですが
(どことなく安部公房のような…)
「ムーン・パレス」はまた違う雰囲気で楽しかったです。こちらは青春小説で。
読まれた時は、また教えて下さいね。

四季さん、こんにちは♪

「少女ポリアンナ」と「ポリアンナの青春」を読了したのでこちらにTBさせていただきました。  でも・・・・・  複数回の操作をした覚えはないんですけど、何かのはずみ(?)で2本、TBが送られてしまったようです。  ごめんなさい。  1つは削除してやってください。

お騒がせしました。

KiKi さん、こんにちは~。
トラックバックの件は大丈夫です。ありがとうございます。
ブログにお伺いさせていただきますね!

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