「猫語の教科書」ポール・ギャリコ

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ある朝、とある編集者の家に届けられていたのは、"£YE SUK@NT MUWOQ"などという文字と記号が入り混じった文章の不思議な原稿。タイプされた分厚い原稿の束が、玄関の外に置かれていたのです。まるで読めない原稿に困った彼は、戦争中暗号解読をしていたこともある友人のポール・ギャリコのところに、その原稿を持っていくことに。

猫による猫のためのマニュアル本。「人間の家をのっとる方法」に始まり、人間について詳しく解説し、その家での居心地を良くするためには、どうやって人間を躾ければいいのか、人間を篭絡するために必要な行動や、魅力的な表情の作り方など、その猫が実際に家をのっとった時の経験を踏まえて細かく書かれています。
この猫の口調が冷静で、しかもすごく的確なんですよ。説得力たっぷり。私はまだ猫の飼い主初心者ですけど、それでも「うわー、分かる分かる」という部分が多くて可笑しかったです。これは長年猫を飼ってる方は、きっともっとそう感じるんでしょうね。
うちも「猫を飼ってる」という意識でいたんですけど、実は猫に躾けられているのかも...?(笑)

そしてこれほどの原稿を猫がどうやって書いたかといえば、軽く触れるだけで文字が打てるタイプライターによるものでは? とギャリコは考えてます。カメラマン夫婦に飼われているツィツァという猫が書いたのではないかというところまで推理。で、この本の表紙は、実際にツィツァがタイプライターを触ってる写真なんですよ。こんなのを見せられたら、本当にそうかも~って思ってしまいますよね。(笑)
巻末には、大島弓子さんのあとがき代わりの書き下ろし漫画もあります(^^)。(ちくま書房)


+既読のポール・ギャリコ作品の感想+
「トマシーナ」ポール・ギャリコ
「セシルの魔法の友だち」ポール・ギャリコ
「マチルダ ボクシング・カンガルーの冒険」ポール・ギャリコ
「われらが英雄スクラッフィ」ポール・ギャリコ
「幽霊が多すぎる」ポール・ギャリコ
「猫語の教科書」ポール・ギャリコ
「ハリスおばさんパリへ行く」「ハリスおばさんニューヨークへ行く」他2冊 ポール・ギャリコ
「七つの人形の恋物語」「スノーグース」ポール・ギャリコ
「トンデモネズミ大活躍」「ほんものの魔法使」ポール・ギャリコ
「ポセイドン」上下 ポール・ギャリコ
「ザ・ロンリー」ポール・ギャリコ
「「きよしこの夜」が生まれた日」ポール・ギャリコ
Livreに「ジェニィ」の感想があります)

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 猫の、猫による、猫のための本である、ポール・ギャリコ著、灰島かり訳『猫語の教科書』(ちくま文庫)を読了。著者の友人である編集者の元に届けられた原稿。それは、ど... » Lire la suite

Commentaires(8)

これ、知らなかったです。
猫飼い(猫の下僕)には必須ですね。

そうそう、ねこさん、お元気そうで何よりです。
大きくなられたのでは?
また、お顔みせてくださいね。(おねだりです)

picoさん、こんにちは~。
うふふ、猫の下僕。(笑)
猫の本もだんだんたまってきましたよ。
好きな本を集めて、紹介ページでも作ろうかしら。
あ、「ノラや」もゲットです♪

うちのねこもかなり大きくなりましたよー。
顔が小さいままで、身体だけ大きくなってるような気も…(^^;
また写真撮りますね。カメラを早く修理しなくっちゃ。

わあ、猫が書いた、猫のための本!!面白そう☆
私も15年前に人生最初の猫と出会ってから
知らず知らず徐々に躾られてきたのかもしれないと思います。
それまでは、なんと猫苦手だったんですよ!笑
今でも猫のことを本当によくはわかっていないかも…。
この本、表紙の写真もすごく魅力的ですね~。
要チェックリストに入れさせていただきました(^o^)丿
四季さん、どうもありがとーー。

そそられる本ですね。
私も、読みたい本リストに加える事にします。
私は、猫を飼ったことがないのですが、
友達の家のねこが、喋っているのを、
聞いた事があります。(爆)

起き抜けの、ぼんやりしていた時に・・・
びっくりして飛び起きたはずみに、
話していた内容は忘れてしまいましたが、
泊まりこんだ私達への苦情を訴えていました。
最後に、「ねぇ、おかぁさん」と言ったのは確かです。

>ねるさん
わあー、ねるさんは猫歴15年なんですねー。すごーい。
私なんて、猫が好きだと言ってた割に、まだ数ヶ月…(笑)
なぜかあんまり猫を飼ってるお友達もいなかったんですよねえ。
(いても、なかなか遊びに行けない距離だったり)
それに家では犬を飼ってたので。(^^ゞ

でも、15年前のねるさんは猫が苦手だったっていうのがびっくり。
そうでしたかー。それは本当に猫に躾けられた可能性大ですよ!
この作者の猫も、猫好きじゃない主人を篭絡してますから…(笑)
猫さん、恐るべし、です(^^)。

>淀瀬さん
ええっ、猫に話しかけられたんですか。
しかも自分の飼い猫じゃなくて、お友達の猫だなんて!
きっと信頼されてたんでしょうねえ。
でもって、余程聞いてもらいたいことがあったんだろうなあ。

「ねぇ、おかぁさん」ですか。他の内容を忘れちゃって、残念ですね。
その後、苦情は解消されたのかしら?? 気になります。

四季さん、こんにちは。
この本を読んでから、猫狂であるという自信がちょっとなくなってきちゃいました。
もちろん、大好きなのは変わらないのですが。
1からまた猫に躾られないといけないかも…なんて。

それからコメント&TB、無事できるようになりました。
どうもありがとうございます!

ましろさん、こんにちは。
先日はコメントとTBが出来ない状態にしてしまっていてごめんなさい!
再度試して下さって、すごく嬉しいです(^^)。

あれれ、猫大好きなましろさんの自信がなくなってきちゃうなんて…
私は猫初心者ということで、最初から負けが決まってるようなものだったんですが(笑)
やはり、奥が深いものなのでしょうね。
それぞれの猫によっても違いが大きそうですし。
これからも日々躾けられていきたいです。(笑)

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