「南方署強行犯係 黄泉路の犬」近藤史恵

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東中島で強盗事件が起こります。被害者は一緒に暮らしている姉妹。妹が刃物で傷つけられていたものの、強奪されたのは現金2万円のみ。しかし姉妹が可愛がっていたチワワも盗まれていたのです。

「狼の寓話」に続く、南方署強行犯シリーズ第2弾。
近藤史恵さんのブログ「むくいぬ屋仮宅」で「犬猫好きの人には、鬱になる内容かも」と書かれてるとは聞いていたのですが、確かにそうでした...。前作もすごーく痛い内容だったんですけど、今回もかなりキツかったです。あんな病気があるなんて、知らなかったよー。あ、知らないといえば、長年動物を飼ってる割に「虹の橋」の話も知らなかったんですけど、検索してみるとものすごい数がヒットしてびっくり。へええ、そうだったんですか。もしかしてものすごーく良く知られてる話だったのでしょうか! でもそういうのを逆手に取る人もいるものなんですね。(怒)
内容的にも、動物の話が人間の話に絶妙にリンクしてる辺りが凄く良かったんですけど、あとがきに、動物絡みの事件というのは、動物が嫌いな人間よりもむしろ動物好きの人間のせいで起きると書かれていたのが痛かった。そうなんですよねえ、動物嫌いの人って、ものすごい迷惑でも掛けられない限り、自分から動物には関わろうとはしないですものね。一般の飼い主以外にも、動物愛護団体のボランティアをしてる人間とか、ブリーダーとか、他にも色んな立場の人が出てきて、もうほんと色々考えさせられちゃいます。動物が好きで、しかも最初は善意から始まってることだけにやり切れない...。(徳間ノベルス)


+シリーズ既刊の感想+
「南方署強行犯係 狼の寓話」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「南方署強行犯係 黄泉路の犬」近藤史恵

+既読の近藤史恵作品の感想+
「モップの精は深夜現れる」近藤史恵
「賢者はベンチで思索する」近藤史恵
「にわか大根」近藤史恵
「ふたつめの月」近藤史恵
「モップの魔女は呪文を知ってる」近藤史恵
「サクリファイス」近藤史恵
「タルト・タタンの夢」近藤史恵
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵
「寒椿ゆれる」近藤史恵
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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Commentaires(4)

こんにちは。わたしも、あんな病気があるなんて知りませんでした。切ない病ですよね。本人にも同情しますが、巻き込まれる命が悲惨ですね。やりきれません。

このシリーズ、テーマは重いのですが、主要キャラが健全で、プライベートが明るくて救われますよね。続いて欲しいです。では!

ゆうきさん、こんにちはー。
今回のテーマも重かったですよね。
読んでると、ほんとやりきれなくなっちゃいました…。
でもゆうきさんが仰る通り、主要キャラが健全でいいですよね!
ほんと続いて欲しいシリーズですね。

こんばんわ。TBさせていただきました。
第1弾も読みましたが、本当に実際にありそうでしたし、こんな心の病があったのかと驚きました。
近藤さんの作品は重たいんですが、勉強になりますし考えさせられます。
会川兄弟がとても好きなので、続いてほしいシリーズですね。

苗坊さん、こんにちは!
お返事がものすごく遅くなってしまってごめんなさい。
このシリーズはほんと重くて、読んでるのがツラくなりそうなほどなんですが
それでも、自分でも考える機会を与えてもらってるようで、読んで良かったと思えますね。
これからも続いて欲しいです!

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