「リレキショ」中村航

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「弟と暮らすのが夢だったの」と言う「姉」に拾われて、弟の「良」となった僕は、家から近いガソリンスタンドでの面接のために履歴書を書いていました。「適当はいいけど嘘はダメ。好きなことを好きなように、正直かつ大胆に書こう」という姉の言葉に、何も考えずに生年月日を書き、それに合わせて学歴を作り上げていきます。年齢は19歳。家族は姉だけ。性別は男。免許・資格はなし。趣味・特技は読書。書き終わった履歴書を愉快な気持ちで眺めた僕は、少しだけ物足りなく感じて、今度は「リレキショ」を書き始めます。

以前掲示板で教えて頂いていた中村航さんのデビュー作。文庫になっていたので、これは読んでみないと、と読み始めたのですが...
冒頭で、主人公はある日突然見知らぬ女性に拾われて同居することになったということが分かるんですけど、特に説明もないまま物語は進行。一体何があったんだ? どんな状況だったんだ? というのが気になって読み進めたんですが、その理由はほとんど説明されないままなんですよね。終盤、ちらりと良の過去を匂わせる部分が登場するんですけど、結局のところはそれだけ。うーん、これは一体どういうことだったんでしょう。記憶喪失になったのか、自分の意思だったのかも分からないんです。(文章から読み取れるのかもしれないけど、私には良く分からなかった) これって、要するに一種の現実逃避ですよね。それ自体はとても現代らしいテーマのような気がするのだけど... こんな風に全てが曖昧なままというのも、どうなのかしら?
登場人物はすごく少なくて、主に登場するのは主人公とその姉、姉の親友、良が働くガソリンスタンドの先輩、そしてウルシバラという少女だけ。姉と姉の親友と3人で飲んでる場面なんかとっても楽しそうだし、淡々とした雰囲気も良かったんですけど、それだけで終わってしまったような気がします...。(河出文庫)

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第39回文藝賞作品。 だから買ったわけじゃないけど、、、とてもよかった獵 ウルシバラ、ウルシバラ(読まなきゃわかんないこと書いてます…)。... » Lire la suite

リレキショ (河出文庫) 中村 航 souiunogaii評価 内容紹介 全選考委員絶賛の第39回文藝賞受賞作 僕は“姉さん”に拾われて、“半沢良”になっ... » Lire la suite

Commentaires(2)

わりとネガティブな感想を載せているのでトラックバックしてみました。
ぼくはかなり好きな作品です。

それと、トラバなぜか3つもついてしまいました。
申し訳ありません。。。
消しておいてもらえますか?

くまさん、はじめまして! TBとコメントありがとうございます。
全般的に評判のいい作品ですよね。私みたいなネガティブな感想はあまりないかも。(笑)
感覚で楽しめばいいんだろうなと思いつつ、入り込めないまま終わってしまいました。
でも、好きだという方の気持ちは分かります(^^)。

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