「白戸修の事件簿」大倉崇裕

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そのお人好しぶりのせいで、いつも事件に巻き込まれてしまう白戸修の連作短編集。1作目の「ツール&ストール」は、第20回小説推理新人賞受賞のデビュー作品。

ミステリ作品、特にシリーズ物は主人公がどうやって事件に絡んでいくかというのが大きなポイントだと思うし、わざとらしくならないようにするのって結構難しいと思うんですけど、この作品の巻き込まれっぷりは、ほんとお見事。しかも白戸修が必ずしも探偵役というわけでもなくて、巻き込まれているうちに何となく解決してしまうという感じなんですよね。もちろん彼自身が何かに気づいてそれが解決に繋がることもあるんですけど、周囲の助けも大きくて。脇役もいい味出してます。
それぞれの短編では、スリとかストーカーとか万引きとか、そういう犯罪がクローズアップされるんですけど、例えばそういうスリの実態とか、ストーカーに対する対処法とか、それぞれの犯罪に関する薀蓄も楽しいんですよね。ちょっぴりピカレスクっぽい雰囲気。で、そういうのに感心しながら読んでたら、突然真相が現れて意表を突かれたり。事件が起きて探偵役が推理するっていう、普通のミステリとはちょっと角度が違うのも楽しいところ。主人公の抜け具合に愛嬌があるせいか、どの作品も後味が良くほのぼのとしています。これはぜひ続編も書いて頂きたいな。(双葉文庫)

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Commentaires(2)

読み手の意表を突いたどんでん返しが見事でした。
トラックバックさせていただきました。

藍色さん、こんにちは!
すっかり遅くなってしまってごめんなさい。
お伺いさせていただきますね。

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