「感情教育」「深爪」中山可穂

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中山可穂さんの本は、これで6冊。常に女性同士の恋愛を核に描いてる方なので、これだけ読むと、いくら設定が違っていても徐々に同じ部分が見えてきちゃいますね。芝居をする女性が出てくると、「猫背の王子」「天使の骨」を思い出してしまうし、しかもこの2冊は、どちらもフリーの女性と主婦との恋愛の物語なんです。恋愛部分の描写では、どちらの作品にも「旦那と寝なかった?」と問い詰める場面があって、家庭を捨てたい主婦が子供をどうするかという悩む場面があって。そこから出てくる結果はまた違うんですけど、ああー、いくら枝葉が違っていても、やっぱり核心部分では一緒になっちゃうんだなあという印象。この「感情教育」と「深爪」は、半年を置いて続けて出版された作品だし、中山可穂さんご自身が、その頃そういう恋愛をしてらしたんでしょうね。もちろん、それぞれに読めば、「感情教育」では2人の女性のそれぞれの生い立ちの話の部分がすごく良かったし、「深爪」では、恋人同士になってしまう女性2人と旦那という3人の視点から描かれているのが面白かったし、特に「深爪」に登場する普通とはちょっと違う感覚を持つ旦那像を、私はかなり気に入ってたのですが。

中山可穂さんの作品は、あんまり沢山読まない方が、1つの作品の印象が強く残りそうな気がしてきました。6冊読んでも、最初に読んだ「サグラダ・ファミリア-聖家族」の印象が一番強烈だったし。...あ、でも続けて読んだのが間違いだっただけなのかもしれないですね。次に読む時は、まとめ読みしないで1冊ずつ読むことにします。(講談社文庫・新潮文庫)


+既読の中山可穂作品の感想+
「白い薔薇の淵まで」中山可穂
「猫背の王子」「天使の骨」中山可穂
「感情教育」「深爪」中山可穂
Livreに「サグラダ・ファミリア-聖家族」の感想があります)

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Commentaires(2)

四季さん、こんばんは。
うんうん頷きながら四季さんの感想を拝見しました。ほんと、わたしも同じようなことを思ったのです。
中山可穂さんの本は重なってくる部分が多くて、読むとひきこまれるのですけれど読み終わるとなぜか不満な点が印象に残ったり。
1冊1冊は渾身の作品だと思うのですけど、やっぱり何冊も読むとパターンっぽく感じてしまうのですよね。
私も「サグラダ・ファミリア」が一番好きです。短編も好きなものが多いかな。

あさこさん、こんにちは!
わあ、あさこさんも同じように感じてらっしゃいましたか。
そうなんですよね、1冊ずつにはすごく引き込まれるのに、何冊か読むと重なる部分が気になってきちゃって。
世の中には、男女間の恋愛物の方がずっと数が多いし、もっとずっと重なってるはずなのに、なんでだろうって考えちゃいました。
やっぱり描かれているのが、中山可穂さんご自身の恋愛だからなんでしょうね。
だからこそ、どれも渾身の作品となってるんだろうとは思うのですが…

「サグラダ・ファミリア」、いいですよね! 好みが重なって嬉しいです~。

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