「仲蔵狂乱」松井今朝子

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江戸時代。浪人の家に生まれながらも幼い頃に両親に死に別れ、中山小十郎という長唄の唄うたいと、志賀山おしゅんという踊りの師匠という夫婦に引き取られた仲蔵。義母に踊りの手ほどきを受けた仲蔵は、一旦は15歳の時に日本橋本町の大きな呉服商に引き取られて堅気になるものの、19歳の時に再び芝居の世界に舞い戻ることになります。

実在の歌舞伎役者、初代中村仲蔵の物語。歌舞伎はもちろん演劇関係にとっても詳しい自称☆芝居道楽委員会の菊花さんに教えて頂いた本。既に新刊書店では手に入らない本なんですけど、ちょっと前に中古書店で見つけました。
歌舞伎役者の家に生まれなかった役者の苦労は話に聞きますけど、やっぱり相当なものですね。今とこの時代では、かなり状況が違うとは思うんですが、相当えげつない...。(特に男の嫉妬ってヒドイ) でも声質の悪さで出世は無理と言われた仲蔵も、義母譲りの踊りで足がかりをつかんで、一歩ずつ這い上がっていきます。苦労して苦労して、でも名のある役者に育った後も仲蔵が相変わらず「甘い」ままだったってところが良かったな。タイトルに「狂乱」とあるので、いつ狂ってしまうんだろうって心配してしまったけど...(^^;。
あと、さりげなく江戸時代の有名人物も絡んでくるところが面白かった!(これにはびっくり)
同じ歌舞伎物だと皆川博子さんの「花闇」の方が引き込まれたんですが(これも菊花さんに教えて頂いた本だ)、これもなかなか良かったです。歌舞伎とか落語とか、こういう日本らしい文化には一度きちんと触れてみたいな。と思いつつ、実際にはなかなかなんだけど...。(講談社文庫)

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