「ケルト妖精物語」「ケルト幻想物語」「ケルトの薄明」W.B.イエイツ

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「ケルトの薄明」だけ、画像が出ないですが...。

アイルランド生まれの詩人・イエイツが、既存のアイルランドの民間伝承物語や妖精譚の中から話を抜粋し、分類・体系化した本が「FAIRY AND FOLK TALES OF THE IRISH PEASANTRY」と「IRISH FAIRY TALES」。そこから妖精譚だけを抜粋してまとめたのが「ケルト妖精物語」で、妖精譚以外を収めたのが「ケルト幻想物語」。そして他人が集めた物語を編集するのに物足りなくなったのか、イエイツ自身が自分の足でアイルランドを歩き回って話を集めたのが「ケルトの薄明」。
イギリスの妖精について書かれていた「妖精 Who's Who」と同じように、気まぐれで我儘で意地悪な妖精の話が多いです。そして、「ケルト妖精物語」や「ケルト幻想物語」も素朴な物語が多いんですが、「ケルトの薄明」はそれ以上に素朴な印象。物語になり切れないスケッチ的なものも多くて、炉辺などで語る人々の言葉がそのまま伝わってくるようでした。イエイツが、口の堅いおじいさんからなんとか話を引き出そうと苦労してるらしいところも、なんか可笑しくて。でも話によって、読みやすいのと読みにくいのと、ちょっと差が激しかったかなあ。これを読むと、グリム童話やペロー童話って洗練されてるんだなあって実感しちゃいます。

アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックは、土着のドルイド教を良く理解していたので、そういった信仰を無闇に排除するようなことはなく、むしろそういった宗教を吸収するようにして、キリスト教を広めていったんですよね。それまでの土着の神々は、妖精として残っていったのだそう。そのせいか妖精譚もキリスト教の影響を受けながらも、ちょっと異教的な雰囲気を残してて、そういうところが結構好きです。(ちくま文庫)

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Commentaires(4)

そういえば、かなり昔ですが、こちらの「ケルト幻想物語」とか、
「妖精 Who's Who」を、まとめて読んだことがあります。

で、そのあと数日間は、妖精さんテラコワス((;゜Д゜)ガクガクブルブル
という感じだった記憶があります。そのへんにいたら怖いな~、
と思いこんでしまった、純真な少年だった当時の私。

ええっ、ごとうさんがこの手の本を読まれるとはびっくり…
妖精とか幻想文学とか、意外とお好きなのでしょうかー。
あ、それとも何かゲームから入られたのかしら?
でもほんと、ここに出てくる妖精って結構無茶するし、怖いですよね。

あ、「テラコワス」って言葉、初めて聞きました!
意味はなんとなく分かりますが…(^^ゞ

中学~高校の頃ですが、友人にテーブルトークRPGに誘われたのを
きっかけに、ファンタジー系の小説を読んでいた時期がありました。
「ナルニア」や「ゲド戦記」等の有名なものとか、いわゆるライトノベル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%AB
のレーベルから出ているものとか、色々と読んだような気がします。
で、これらケルトの物語も、その頃に読んだような(←既にうろ覚え)。

あ、用語の意味については、ご想像されたとおりの典型的な俗語ですね(^^;;
http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20050606nt04.htm

ごとうさん、こんにちは!
ああ、やっぱりゲームからだったんですね。
TPRGって、私は全然やったことないし、前に説明してもらったこともあるのに良く分かってないんですが(^^;
でもそういうところからファンタジーに入ると、案外すんなり入れそうですね。普通のRPGも、基本はファンタジーベースですものね。

用語の意味、ありがとうございます。こういう辞書(?)もあるんですねー。
色んな語尾変化(?)もあるようで、なんか面白いですね。(笑)

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