「翼はいつまでも」川上健一

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青森県の十和田を舞台にした爽やかな青春小説。雑食レビューのおおきさんにオススメされたんですけど、これは本当に良かったです! 竹内真さんの「自転車少年記」の話題から、青春小説といえば... といった感じでこの本の題名が出てきたんです。確かに「自転車少年記」と同質の青春小説。でも作品の雰囲気は、むしろ芦原すなおさんの「青春デンデケデケデケ」に近いかな? 時代も同じぐらいだし。「青春デンデケデケデケ」が大好きな人は必読でしょう。(逆もまた真なり)
スポーツ、友情、異性への興味、恋、親や教師への反感、出会いと別れといった、青春小説には王道のモチーフが、もう読んでいて気恥ずかしいほどの王道の展開で描かれていくんですけど、これが逆にストレートに響いてきて、もうキラキラ。登場人物も良かったし、印象的なシーンも色々あったし、読んでてうるうるしちゃいました。

実は「雨鱒の川」を読んだ時に、方言がほんと全然分からなくてかなり苦労したので、他の作品もそんな感じなんじゃ... とちょっと警戒してたんですけど、これはほぼ標準語でした。本当は方言で書かれていた方が雰囲気が出たんでしょうし、標準語を話す登場人物との対比も鮮やかになったんでしょうけど... 私にとっては、標準語で書かれていてとてもありがたかったです。(^^ゞ (集英社文庫)


+既読の川上健一作品の感想+
留守中に読んだ本(18冊)(「雨鱒の川」の感想)
「翼はいつまでも」川上健一

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こんにちは。
TBさせていただきました。

『雨鱒の川』と『翼はいつまでも』の間には約10年ほどの間隔が空いてるんですけど、その間のことがエッセイ集『ビトウィン』に書かれています(その10年まったく書いていないんです、川上さん)。
『雨鱒の川』がどのようにして書かれたか(このとき川上さんはどうもどん底に近い状態だったようなのですが……)、そしてそこから本作がどうやって生まれていくのか、この2作を楽しめるのであれば、『ビトウィン』もなかなかおもしろく読めるのではないかと思います。
と、オススメしておきます~。けっこう感動もののエッセイですよ。

おおきさん、こんにちは! TBありがとうございます。
そして素敵な作品を教えて下さって、本当にありがとうございましたー。
でもこの2作の間に、なんと10年もブランクがあったんですか。それは知らなかった。
でも実際、「雨鱒の川」を書いた人がこういう作品も書くのかというのは、正直驚きました。
確かにどちらも青森が舞台だし、ストレートな成長物語ではあるんですけど、雰囲気は随分違いますね。
その10年の間にどんな心境の変化があったのか、読んでみたい気がします。
「ビトウィン」ですね。メモメモφ(.. )
今年いっぱいは積読本消化をするつもりですが、来年にでも手に取ってみようと思います。
オススメありがとうございます(^^)。

こんばんは。
TBしました。本当にいい作品でした。
なぜ、この作品を読んでいなかったのかが不思議です。まあここ3年は全く読めていませんでしたから。
涙、涙でした。

今年、川上さんの新作出ましたよね?出てなかったっけ?

よしさん、こんにちは。ほんといい作品ですね。
王道だと思いつつ、すっかり涙してしまいました。

新作は、「 四月になれば彼女は」ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408534757/
という私は、川上作品はまだ2冊目なんですが…
来年はもう少し読んでみようと思ってます(^^)。

こんばんは。
これです、これ。
ぜひ読んで感想をお願いします。
わたしは、当分無理のようです。積読本、予約本のラッシュで。

よしさん、おはようございますー。
これでしたか。ちょっと検索してみましたが、なかなか評判も良いようで!
私も今、図書館で借りるのを控えて積読本の消化に勤しんでるところなので、
すぐにというわけにはいきませんが、来年には読んでみたいと思います。

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