「一千一秒物語」稲垣足穂
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以前、たらいまわし企画・第10回「映画になったら見てみたい」で挙げたこともある本なんですけど(記事はコチラ)、実は読んでる作品と読んでない作品があって、この1冊を通読するのは今回が初めてだったりします...。(ダメダメ) 表題作は、何度も読んでるんですけどね。たむらしげるさんの絵本でも読んでますし。(感想はコチラ)
amazonの紹介によると、「少年愛、数学、天体、ヒコーキ、妖怪...近代日本文学の陰湿な体質を拒否し、星の硬質な煌きに似たニヒリスティックな幻想イメージによって、新しい文学空間を構築する"二十一世紀のダンディ"イナガキ・タルホのコスモロジー」
なんだかものすごい紹介なんですが(笑)、私が好きなのは、若い頃書かれたという幻想的な作品群。表題作のほかに、「黄漠奇聞」「チョコレット」「天体嗜好症」「星を売る店」「弥勒」「彼等」「美のはかなさ」「A感覚とV感覚」の全9編が収録されていて、大体年代順に並んでいるんですけど、ずばり前半の「星を売る店」までですね。特に表題作と「黄漠奇聞」が大好き。大正時代に書かれている作品なんですけど、今読んでも違和感が全くないのが凄いです。レトロな雰囲気を持ちつつ、「モダン」という言葉がぴったり。幻想的で、美しい情景が広がります。特に「黄漠奇聞」の異国情緒溢れる雰囲気が溜まりません~。(これ、最後に「ダンセーニ大尉」という人物が登場するんですけど、もしかしてロード・ダンセイニのことなのでしょうか)
でもこの後、足穂はアルコール中毒などで一時断筆したようなんですよね。前半の作品から「弥勒」が書かれるまで15年ぐらいあいていて、「弥勒」や「彼等」にもまだまだ足穂らしいモチーフはあるものの、自伝的でどこか重い雰囲気。極貧生活を送っていた足穂自身の姿も垣間見えるし、同性愛的傾向も濃くなるし。それはそれで悪くはないんだけど... でもやっぱり前半部分のおとぎ話的な雰囲気が好きです。若い頃の作品をもっと読んでみたいなあ。(新潮文庫)
+既読の稲垣足穂作品の感想+
「一千一秒物語」稲垣足穂・たむらしげる
「一千一秒物語」稲垣足穂
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四季さん、初めまして。
「愛はSF、SFは死」から来ました。
TB元の記事から足穂の記事を発見して、嬉しくってカキコです。
足穂は浪漫があっていいですねえ。
今後ともよろしくお願いします。
uchiさん、はじめまして! いらしてくださってありがとうございます。
足穂、ほんと浪漫があっていいですよね。
後期の作品には、難しくて良く分からない部分もあったのですが、前期の作品はほんと大好きな雰囲気です。
これから色々と読んでみようと思ってます。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたしますね!