「アムステルダム」イアン・マキューアン

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退行性の病気で痴呆が進み、あっという間に死んでしまったモリーという女性と、かつてその恋人だった3人の男たちの物語。知的で洗練された雰囲気で、大人のための小説といった印象なんですが、男たちの自滅ぶりは実に皮肉な視線で描かれています。かつての恋人たちは、それぞれに高名な作曲家、新聞の編集長、そして外務大臣。そんな世間的に高い地位を築き上げた男性たちでも、一旦歯車が狂い始めてしまったら、崩壊するのは一瞬なんですよね。そこに、このシンプルな文章が効果的。
でも、音楽家が交響楽を作曲するシーンは面白かったし、端正な文章も良かったんですけど、男たちの自滅ぶりがあまりにありきたりに感じられてしまって、あまり楽しめなかったかも...。なんだかタチの悪い冗談みたいで。これが面白かったら、同じマキューアンの「愛の続き」も読もうと思ったんだけど、やっぱりしばらくやめておこう。(新潮文庫)


+既読のイアン・マキューアン作品の感想+
「アムステルダム」イアン・マキューアン
「愛の続き」イアン・マキューアン

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オススメ度:☆☆★★★ 突っ込みポイント:美味しい部分は皿の上より三角コーナーに入っちゃってる。 アムステルダムイアン・マキューアン 新潮社 2005... » Lire la suite

Commentaires(2)

四季さん、こんにちは。
マキューアンだめでしたか。
私はこの本を読んだのちに、『贖罪』を読んで完全にマキューアンの虜になってしまいました。
といっても、その2冊しか読んだことはないのですが。

uotaさん、こんにちは。
マキューアン、だめというより、なんだかピンとこなかったです… 読みどころを間違えてるのかしら。
でも、「『アムステルダム』より『愛の続き』の方が面白かった」とお友達に言われたので
そちらも、やっぱり近いうちに読んでみようと思っています。1作だけで合わないと決めつけるのも不本意ですし…
というか、uotaさんのように虜になる人もいるのに、自分にはその魅力が分からないのが悔しいです。(笑)

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