「ムーンフラッシュ」「ムーンドリーム」パトリシア・A・マキリップ

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昨日に引き続き、パトリシア・A・マキリップ。これまで読んでいた幻想的な作品とはうって代わってSF。...と聞いてたんですけど、始まりはまるでアフリカの奥地のような場所で、びっくりでした。森の中に流れる<河>が中心となり、<屏風岩>に始まり<十四の滝>で終わる世界が舞台。その世界に住むカイレオールという14歳の少女が、世界はどんな形をしているのか、その世界の外には何があるのかなどの好奇心を押さえきれずに、幼馴染の少年タージェと共に<十四の滝>へ向かうのですが... という話が「ムーンフラッシュ」。そして「ムーンドリーム」はその4年後の話。

私はてっきり、アフリカの奥地に欧米の探検家が入り込んだ話なのかと思い込んでたのですが、全然違ってました。(笑)
カイレオールのお父さんは薬師で、薬師は部族の中心になって様々な儀式を執り行うんですが、夢を判断するのも役割のうち。この河の世界では、夢には必ず何らかの意味が隠されてるんです。そういうのも、こういう純粋な世界ならではという感じ。例えばアルタミラやラスコーの壁画みたいな絵は、テレビとか印刷物とか何もない純粋な世界に生まれ育っているからからこそ描けるもので、情報過多の現代人にはあんな力強い絵は到底描けない、みたいなことを聞いたことがあるんですが、丁度そんな感じでしょうか。カイレオールとタージェが、外の知識と引き換えにその純粋な力強さを少しずつ失っていくみたいなところが淋しかったんですが、最後には、ごくごく狭い世界のはずだった河の世界の意外な包容力の大きさが感じられて良かったし、原始的で素朴な世界の描写がマキリップらしくて美しかったです。

これでマキリップは制覇。うわーん、早く新作が読みたいです!(ハヤカワ文庫FT)


+既読のパトリシア・A・マキリップ作品の感想+
留守中に読んだ本(18冊)(「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」の感想)
「星を帯びし者」「海と炎の娘」「風の竪琴弾き」パトリシア.A.マキリップ
「ムーンフラッシュ」「ムーンドリーム」パトリシア・A・マキリップ
「オドの魔法学校」パトリシア・A・マキリップ
「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A・マキリップ
「チェンジリング・シー」パトリシア・A・マキリップ
「茨文字の魔法」パトリシア・A・マキリップ

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