「北風のうしろの国」ジョージ・マクドナルド

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ジョージ・マクドナルドは、C.S.ルイスやJ.R.R.トールキンに大きな影響を与えたという作家。数多くのファンタジーを書いてるんですが、この「北風のうしろの国」は、マクドナルド作品にしては珍しく、当時の現実が大きく取り入れられた作品です。物語は大きく3つの部分に分かれていて、1部は貧しい家に生まれたダイヤモンド少年と、美しい女性の姿をした北風の交流。2部は、産業革命直後のロンドンの現実的な場面。ここではダイヤモンド少年のお父さんが失業したり、なかなかシビアな状況で、ダイヤモンド少年の視線を通して、ロンドンを行きかう人々の様々な階級、特にスラムに住む下層階級の人々の貧しい暮らしなどが見えてきます。でも北風は一体どこに...? と思ったら3部で再登場。

物語の中では、序盤のダイヤモンド少年と北風が夜空を飛んでゆく場面が綺麗なんですが、でもマクドナルドが一番書きたかったのは、ロンドンでの現実的な話なのかな? 貧しくても健気な少年少女といえば、「小公女」のセーラやら何やら色々といますが、私はモーリス・ドリュオンの「みどりのゆび」のチトー少年を思い出しながら読んでました。物質的な恵まれ方には相当差がある2人なんですけどね...。北風とは何なのか、北風のうしろの国とは何なのかは、読んでみてのお楽しみ。
この作品は子供の頃に一度読んでるので再読なんですけど、その時は何か違うタイプの話を期待してたので、ちょっとがっかりしたんですよね。そのせいかすっかり内容を忘れちゃってて、ほとんど初読感覚でした。(^^ゞ(ハヤカワ文庫FT)


+既読のジョージ・マクドナルド作品の感想+
「お姫さまとゴブリンの物語」「カーディとお姫さまの物語」マクドナルド
「北風のうしろの国」ジョージ・マクドナルド
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