「実験小説 ぬ」「石の中の蜘蛛」浅暮三文

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浅暮三文さん2冊。「石の中の蜘蛛」は日本推理作家協会賞を受賞してる作品らしいんですけど(同時受賞は有栖川有栖さんの「マレー鉄道の謎」)、それよりも「実験小説 ぬ」の方がずっと面白かった! こちらは「実験短編集」「異色掌握集」という2章に分かれていて、全部で26編の短編が収められてます。実験小説というタイトルに相応しく、面白いアイディアがたっぷり。最初の「帽子の男」からして、面白すぎる~。これは普段何気なく見ている交通標識から、「彼」とその家族の人間模様が浮かび上がってくるという物語。時にはページを上下に分割して、その上下でそれぞれの文章が同時進行させてみたり、様々な図を使ってみたり、あるいはまるでゲームブックのようであったりと、見た目にも新鮮。しかも単なる実験的な作品というだけじゃなくて、それぞれ短編として読み応えがあるのがスゴイんです。浅暮さんのアイディアや想像力、表現力は素晴らしい~。さすが「ダブ(エ)ストン街道」を書いた人だけありますね。こういう作品は、好みがはっきり分かれそうな気がしますが、私は大好き♪ (光文社文庫・集英社文庫)


+既読の浅暮三文作品の感想+
「ラストホープ」浅暮三文
「嘘猫」浅暮三文
「実験小説 ぬ」「石の中の蜘蛛」浅暮三文
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Livreに「ダブ(エ)ストン街道」の感想があります)

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Commentaires(2)

こんにちは。
私もちょうど『ぬ』を読んだばかり(^^)、なので久しぶりにこちらに書き込んでみました。
それぞれに趣向がこらしてあって、なにより一篇一篇がきちんと「小説」しているところがスゴいですよね。
『ダブ(エ)ストン街道』も、四季さんのおススメだったら、読んでみようかなと思いました。

mihoroさん、こんにちは!
>なにより一篇一篇がきちんと「小説」しているところがスゴいですよね。
本当にそうですよね! 短編が苦手なはずの私でもすっごく楽しめちゃいました。
短編が苦手なのは、自分の切り替えが下手なせいかなーとも思ってたんですが、
やっぱりそれだけでもなかったのかも?
短編の方が、その長さにきちんと合った作品を書くのも大変そうだし、作家さんの腕が試されるような気がします。

「ダブ(エ)ストン街道」、ぜひぜひ読んでみて下さいませ。
メフィスト賞受賞作ですけど、ファンタジーノベル大賞の候補作でもあったという異色作。
すっごく妙な話なんですが、でも大好きです(^^)。

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